通信くさぶえ 1104号

初霜です。

 あの暑い夏が嘘のように季節が進んできました。暑い、暑いと思っていたら、朝晩涼しくなってきて、気が付けば畑の周りの樹々は色が変わり始めています。山際の畑には茶色くなったカラマツの葉も落ち始めました。

 週末は寒気が流れ込んできて寒くなりました。マイナスまでは下がりませんでしたが、しっかりと初霜が降りました。畑の野菜たちは真っ白になり、ハキダメギクなどの霜に弱い雑草は凍みて変色しました。

 異常な天候の中でも、季節は移り変わっていくことを実感しています。この先も高温傾向は続きそうですが、少しずつ温度が下がってきて、氷が張るようになり、寒くなっていきます。この寒さのおかげで秋冬野菜が美味しくなっていきます。

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今週から長ネギは「なべちゃん」をお届けさせていただきます!

 これまでお届けしてきた長ネギ「ホワイトスター」が終わり、今週からは「なべちゃん」をお届けさせていただきます。くさぶえ農園のある長野県の東信地方や群馬県には昔から下仁田ネギという美味しいネギがあります。加熱すると、とても美味しいネギですが、生では辛味が強いネギです。

 「なべちゃん」は、この下仁田ネギといわゆる普通の長ネギの「根深一本」を交雑した品種で、火を通しても、生でも美味しく、両方の良さを取り込んだ、いいとこ取りの長ネギです。しっかりとした旨味があり、美味しいネギだと思います。色々な料理に使ってみてください。

ようやくサツマイモを収穫しました!

 なんとか霜の降りる前にサツマイモの収穫を終えることが出来ました。今年は、長年栽培してきた「なると金時」のウイルスフリーの苗が生産終了となってしまったり、天候の影響で紫イモの「パープルスイートロード」の苗は手に入らなかったり、といろいろありました。

 でも、代わりに植え付けた「べにはるか」と「シルクスイート」は、施肥を見直したり、高畝栽培に切り替えたりしたこともあって1トン近い収量で豊作となり、ホッとしています。

 収穫したサツマイモは、キュアリング処理を行っています。キュアリング処理というのは、サツマイモの傷を癒して、腐敗の進行を防止することを目的として行います。高温、高湿度にして、サツマイモの傷口にコルク層を作っていきます。30℃で3、4日間を目安にキュアリング処理を行う予定です。そして、処理後は13℃前後で貯蔵していきます。

 こうすることで、腐敗するイモを少なくして、長期間貯蔵を可能にしていきます。これから春まで貯蔵していく中で、サツマイモのデンプンが糖化されて、少しずつ甘味を増していきます。お届けするサツマイモの味の変化も楽しんでいただけたら、と思います。サツマイモは来週からのお届けを予定しています!

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