通信くさぶえ 1127号

農作業がなかなか進みません。

 まだ最低気温がマイナスとなる日もありますが、暖かい日が多くなってきました。畑の周りでも、黄色い花のダンコウバイが咲き始めてきました。この辺りは桜はもう少し先になりますが、いよいよ春がやって来ました。

 畑の雪解けがいつもよりも遅く、露地の畑の準備がなかなか出来ませんでしたが、今度は雨が多くて困ります。農作業がなかなか進みませんが、出来ることから進めていくしかありませんね。

畑で越冬したミニゴボウをお届けさせていただきます!

 これまでお届けしてきたミニゴボウは、年をまたいで収穫したものでした。栽培した半分はそのまま畑に残して越冬させてきました。地上部の葉が枯れて土の中で越冬してきましたが、暖かくなってきて、新しい葉が出てきました。マイナス10℃を下回る中でも生きていて、また新しい葉が出てくる姿には植物の逞しさを感じます。土の中で冬越ししてきた、力強いゴボウの味をお楽しみください。

 昨シーズンのミニゴボウは栽培方法を見直して、太いものが揃って収穫出来るようになってきましたが、生育初期にネキリムシの食害が抑えられず、必要以上に間引かれたようになってしまい、生き残ったミニゴボウは逆に太りすぎるくらいに生長してしまいました。

 それでも、太くても柔らかくて香りの良いミニゴボウです。中心に穴が開いてしまったものも多いですが、問題なく美味しく食べられます。我が家ではゴボウチップスが人気です。薄くスライスしたゴボウをカリッとするようにしっかりと揚げます。塩をパラッとかければ出来上がりです!

 ミニゴボウの切り口などが赤く変色しているのは、ゴボウの成分のポリフェノールが酸化して変色したものです。病気や傷みではありませんので、食べても問題ありません。

長ネギも冬越ししてきたものです!

 長ネギも畑で越冬させてきました。越冬用としては、「松本一本ネギ」という品種を栽培しています。「松本一本ネギ」は松本地方を中心に江戸時代から栽培されている品種です。佐久地方で古くから栽培されている「下仁田ネギ」と同じように冬季に越冬出来る一本ネギです。今、主流となっている一本ネギは休眠しないため、越冬することが出来ません。そのため、昔ながらの越冬する品種のネギを栽培しています。冬越しのたくましい長ネギを少しずつですが、楽しんでいただければ、と思います。