通信くさぶえ 1032号

今年の梅雨入りは平年よりも早まりそうです。

 なかなかすっきりと晴れる日が少なくて、風がまだまだ冷たい日が多く、鳴き始めたばかりのエゾハルゼミも鳴いていいのか戸惑っているようです。どうやら、今年は梅雨入りが平年よりも早まりそうです。5月末以降には、梅雨前線が北上して本州に近づく日が多くなるかもしれません。九州南部では早ければ今月中に、九州北部から関東甲信地方でも6月上旬には梅雨入りする可能性が高いそうです。

 天候を見ながら、農作業を進めていきたいと思いますが、災害を引き起こすような大雨にはならずに、適度な雨となることを願っています。

タマネギの出来に期待大です!

 先週からお届けが始まった、葉タマネギはオニオンセット栽培を応用して、早めに葉タマネギとして収穫出来るように栽培してきたものです。オニオンセット栽培とは、春に種子を播いて、小さなタマネギを作り、夏にそのタマネギを植え付けて、冬に収穫するというものです。暖地の作型なので、くさぶえ農園のような高冷地では、夏に植え付けたタマネギが大きくなる前に冬を迎えてしまいますが、この小さなタマネギを秋に植え付けて、そのまま越冬させることで秋に苗を定植したタマネギの葉タマネギよりも早く、葉タマネギとして収穫することが出来るようになりました。

 この葉タマネギの出来も良いですが、秋に苗を定植したタマネギの生育も良く、これから肥大してくるタマネギの出来も期待出来そうです。秋にタマネギ苗を定植して、越冬して6月下旬頃に収穫する栽培は一般的ですが、標高1,000m近い高冷地で冬場の雪が少ない当地では、冬の間にマルチが剥がれてしまったり、土が凍みてタマネギの根が切られて抜けてしまったり、となかなか安定して栽培出来ず、いろいろと栽培方法を試行錯誤してきました。ここ数年は安定して栽培出来る手応えを感じるようにようやくなってきました。タマネギの出来が良さそうなので、本当に嬉しいです!

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トウモロコシの定植も始まっています!

 トウモロコシの苗の生育に急かされながら、定植作業が始まっています。苗の移植機を使って、深さ10cmほどの穴に深めに定植していきます。穴の中は地上よりも暖かく、寒さ対策として有効です。また、普通に植えるとマルチの上に出てきてしまう、トウモロコシの根が地中にしっかり張ることで、台風などによる倒伏被害を軽減出来ることも期待しています。

 今年は天候の影響で定植が遅れていますが、これから頑張って育っていって欲しいです。8月前後の1ヶ月ちょっとの短い期間のお届けですが、美味しいトウモロコシをお届け出来るようにしっかり育てていきたいと思います!

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