通信くさぶえ 1033号

今年の梅雨入りは早い?遅い?

 これまで梅雨前線の北上が早く、九州地方から関東地方の梅雨入りは平年より早い予報でしたが、ここにきて平年よりも遅い梅雨入りとなる予報に変わってきています。梅雨入りの時期に関わらず、天候を見ながら、農作業を進めていく季節です。とにかく災害を引き起こすような大雨にはならずに、適度に畑を潤すような雨を期待しています。

ジャガイモの葉が伸びてきました!

 ジャガイモの芽が出てきたところで、管理機で除草と土寄せを兼ねて耕耘しました。出てきたばかりの芽が土を被りましたが、すぐに顔を出してきて、葉を伸ばし始めています。この後、2回ほど管理機で土寄せを行い、しっかりとした畝を作っていきます。

 ジャガイモは、少し浅く植える栽培方法を10年近く行ってきました。大雨で畑に水が溜まって田んぼのようになってしまい、土の中の深い所のジャガイモが一部腐ってしまったことがあり、あまり深く植え付けないようにしてきました。また、ジャガイモの収穫機が浅植えの方が掘り取りしやすいという利点もありました。

 しかし、ここ数年、ジャガイモに中心空洞が今までよりも目立つようになってきました。いろいろと中心空洞が発生しないように、施肥や栽培方法などの対策を講じてきたのですが、あまり効果が見られないでいました。

 中心空洞は高温や乾燥などの気候の要因が大きいということなので、浅植えをやめて、一般的な植え方をして、しっかりと土寄せを行ったところ、中心空洞の発生がかなり抑えられるようになってきました!

 おそらく近年の夏の暑さが影響しているのだと思われます。わずか10cmほどですが、深めに植え付けられたジャガイモにしっかりと土寄せを行うことで、ジャガイモの周りの土の温度が高くならずに済んだのではないかと考えています。最近の夏は異常な暑さとなることが多いですが、ジャガイモの栽培を通して実感しています。

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露地栽培の大根やカブに代わっていきます!

 これまでお届けしてきたハウス栽培の大根やカブがそろそろ終了となり、いよいよ露地栽培のものに代わっていきます。露地栽培で不織布をべた掛けして栽培すると、収穫はもう少し先になるのですが、今年はその前に収穫出来るように、その上にビニルトンネルを設置する栽培を初めて試しています。カブは虫害痕の目立つものが多いですが、軽度のものはお届けさせていただきます。この作型で肌の綺麗なカブを作ることは今後の課題としていきます。

ホーレンソウ、チンゲンサイ、ルーコラなどが出来てきました!

 露地の畑では、いろいろな野菜が育ってきました。ホーレンソウやチンゲンサイ、ルーコラなどをお届けさせていただきます。この時期の葉物野菜は、どんどん生育していき、花芽を付けていきます。花芽もまだ柔らかくて食べられるものはお届けさせていただきますので、よろしくお願いいたします!