通信くさぶえ 923号

春の訪れは一旦足踏みとなりそうです。

 週末は暖かく、春の訪れを感じましたが、今週前半は寒気が南下してくるため、季節は一旦逆戻りとなりそうです。週の後半になると、次第に春の暖かさが戻って来るとのことです。

 三寒四温を繰り返しながら、徐々に暖かくなっていきますが、農園から佐久平に下っていくと、山の南斜面ではダンコウバイの黄色い花が咲き始めていました。雑木林の中に小さな黄色い花が見られるようになると、春の訪れを感じます。いよいよ露地の畑の準備も始まってきました。今年も皆様に美味しい野菜をたくさんお届け出来るように頑張っていきたいと思います。

畑で越冬したミニゴボウ、長ネギをお届けさせていただきます。

 今年も、畑でミニゴボウ、長ネギ、小松菜、ホーレンソウ、そしてタマネギを越冬させています。まずは、ミニゴボウと長ネギを収穫してお届けさせていただきます。

 ゴボウは地上部の葉が枯れて土の中で越冬しますが、暖かくなってきて、新しい葉が出てきました。土の中で冬越ししてきた、力強いゴボウの味をお楽しみください。

 また、長ネギは「松本一本ネギ」を越冬用に栽培してきました。「松本一本ネギ」は松本地方を中心に江戸時代から栽培されている品種です。佐久地方で古くから栽培されている「下仁田ネギ」と同じように冬季に越冬する一本ネギです。今、主流となっている一本ネギは休眠しないため、越冬することが出来ません。そのため、昔ながらの越冬する品種のネギを栽培しています。

 その他の越冬させてきた小松菜やホーレンソウ、タマネギの収穫はもう少し先になります。これから、ハウスの葉菜類に加えて、越冬してきた野菜も少しずつお届けさせていただきます。

news923_1

育苗ハウスが賑やかになってきました!

 小松菜や水菜、からし菜、ルーコラ、ミックスレタスなどを少しずつ播いて、電気温床の上で育苗しています。育ってきた苗は、冬の間栽培してきた小松菜などの後作としてハウスへの定植も始まりました。マルチを張って、定植をして、不織布をかけて栽培していきます。

 葉菜類の種子播きに加えて、トマトやピーマン類の播種も始まりました。育苗ハウスがいろいろな野菜の芽が出揃ってきて、少しずつ賑やかになってきました。この時期はまだ育苗ハウス内のスペースに余裕がありますが、4月になってくると、空きスペースがない位にもっと賑やかになってきます。だんだん苗の成長に追われながら、畑の準備を進めることになっていき、農繁期に突入していきます。

news923_2