通信くさぶえ 1089号

いよいよ新ジャガをお届けさせていただきます!

 先週土曜日のお届けから新ジャガを入れさせていただいております。ホクホク感が美味しい「キタアカリ」です。新ジャガですので、小さいイモも入れさせていただきます。皮ごと食べて、新ジャガの風味をお楽しみください。

 週末は昼間かなり暑くなって、夜にはまとまった雨が降りました。暑さと湿気で人間も堪えます。この週末を境にジャガイモに疫病が発症してきました。追肥の効果もあって、いつもよりは疫病の発症にジャガイモの樹も抵抗しているように見えます。まだ、所々で確認出来るくらいですが、拡がっていくのか、注視しています。まだ、発症しているのはキタアカリだけのようなのでここで拡がらないで欲しいものです。疫病の発症はこの天候では仕方ないのかもしれませんが、あまり拡がらないことを祈っています。

 なお、疫病の発症は軽度なので、お届けしているジャガイモには問題はありません。

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秋冬野菜の太陽熱養生処理が始まっています!

 7月に入って、ニンジンやミニゴボウの畑に太陽熱養生処理を行っています。これから小松菜などの葉菜類やキャベツ、白菜、大根などの太陽熱養生処理を進めていきます。

 毎年の紹介になりますが、太陽熱養生処理は有機農業には欠かせない技術になってきています。この処理は、元肥を施用してから透明なビニルマルチを張って、適度な水分と温度を保ちながら、20~30日程おくというやり方です。

 地温は40~50℃にも上がり、放線菌・納豆菌・酵母菌などの有用な微生物を殖やし、このような高温では活発な活動が出来ない有害な微生物の勢力を抑え込むという効果があります。また、雑草の種子も温度が上がって死滅してしまいます。

 酵母菌などの微生物によって、アルコール発酵が土の中で行われ、それによって大量の二酸化炭素が放出されると、土中に間隙を作っていきます。この作用がマルチで覆われているため、土中深くに広がっていき、固い耕盤も壊すことが出来るそうです。

 出来てきた隙間を基に、水溶性の炭水化物や微生物、土壌動物の働きによって、土の団粒構造が作られていきます。微生物たちの力を使って、畑を耕していきます。

 この処理後、マルチをはがしたところにニンジンの種子を播いたり、キャベツなどの苗を定植したりしていきます。

 先週末の雨では、ニンジンの畑の低い所に水が溜まるほどでしたが、今のところ太陽熱養生処理は順調に進んでいるようです。このところの暑さは太陽熱養生処理にとっては効果大だと思います。秋冬野菜が豊作となることを期待しています!

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