通信くさぶえ 970号

「美味タス」が大きくなってきました!

 まだまだ寒い日もありますが、日差しのある時は暑いくらいに感じる日も出てきました。三寒四温を繰り返しながら、少しずつ春に向かっていっています。

 気象庁の1ヶ月予報によれば、3月は気温の高い傾向が続き、例年よりも季節の歩みは早まりそうです。桜の開花も全国的に平年より早い予想が出ています。

 2月後半から「オークレタス」のお届けが始まっていますが、「美味タス」も大きくなってきました。今週は毎週お届けの方から「美味タス」をお届けさせていただきます。

 「美味タス」は、球レタスのようなシャキシャキ感が特徴の半結球レタスです。いろいろと試した中では、このような結球しないレタスの中では一番食感が球レタスに近いように思います。少しずつですが、この時期の貴重なレタスとして楽しんでいただければ嬉しいです。

news970

農林水産省が有機農業の農地を拡大する方針を出しました。

 農林水産省は、2050年までに脱炭素社会を目指す政府の方針も踏まえて、環境負荷の少ない持続可能な農林水産業の実現に向けた新たな戦略作りを進めています。その中で、2050年までに化学肥料や農薬を使用しない有機農業の面積を国内の農地の25%にあたる100万ヘクタールまで拡大することなどを盛り込む方針を打ち出しました。

 これは、2017年の時点で有機農業の農地面積は約2万3500ヘクタールなので、40倍以上に増やすことになります。また、2050年までに農薬を50%、化学肥料を30%使用を削減する目標も定め、生産者の支援や、病気や害虫に強い品種の開発の強化なども盛り込むことにしているそうです。

 方向性としては歓迎したいと思いますが、具体的にどう進めていくのか、これからの議論に注目したいと思います。農地だけ増やせばいいという話ではないので、どのように需要を掘り起こし、どのような供給体制を作っていくのか、考えなければいけないことが沢山あるように思います。

 有機農業と一言で言っても、農家の形態は様々です。慣行農業から有機農業へ転換してくる農家も含めて、それぞれの生産者が農業を継続していけるように配慮しながら進めていって欲しいものです。

 EUやアメリカが環境に配慮した農業への転換を掲げる中で、日本も有機農業の拡大にかじを切ったということは、大きな時代の変化の中にいるように感じています。東日本大震災を経験し、新型コロナウィルスの渦中にいて、人々の価値観が変わりつつあるように感じています。食の安全についても関心がこれまで以上に高まってきているように思います。

 有機農業に携わる一人として、これからどう対応していくのか、しっかりと考えていく必要があると考えています。出来れば、これからもくさぶえ農園を続けていきたいと願っています。今まで、そしてこれからも、くさぶえ野菜を食べていただけるお客様を大事にしながら対応していきたいと思っています。