通信くさぶえ 1015号

南岸低気圧がやってくる季節になってきました。

 今シーズンは日本海側を中心に大雪となりました。長野県内でも、北信地方などでは大雪となっています。暖冬の時にはもう少し積雪が欲しいと思いますが、平年の倍以上も積雪があると聞くと、さぞ大変だろうと想像しています。

 くさぶえ農園の周辺では、これまで10cmにも満たないくらいの降雪しかありませんでしたが、これからは南岸低気圧による大雪を警戒しなければなりません。

 まだまだ寒い日が続いていますが、それでも陽射しが届く日には春の気配を感じられるようになってきました。冬型の気圧配置になっても、長続きすることはなくなってきました。中国大陸から東シナ海付近で、前線が延びたり、低気圧が発生しやすくなったり、季節は春へと移り変わりつつあります。

 南岸低気圧が日本列島に近づいてきた時に、寒気が南下してくると太平洋側に大雪をもたらすことがあります。2014年2月には関東甲信地方で記録的な大雪となり、たくさんの農業用ハウスなどが倒壊しました。くさぶえ農園でも3棟のハウスが全壊しました。

 もうこれ以上、ハウスを潰したくない、という気持ちが強いですが、今冬の大雪で多数のハウスが倒壊しているのをニュースで観ると、本当に他人事ではないな、と感じています。

 どうか、適度な降雪となり、春を迎えられるようにと、願わざるを得ません。

雪の下で生き抜いています!

 雪は少ないながらも根雪となり、畑は一面の銀世界となっています。寒さが少し緩んできたら、マルチの上の雪が先に融け始めて、その下から秋に定植したタマネギが姿を現してきました。こんなにか細い苗ですが、しっかりと根を張って、この雪の下でも元気に生育しています。この寒さの中、生き抜いている姿を見ると、野菜の強さを改めて感じます。

 この他にも、最低気温がマイナス10℃を下回る寒さの中、畑では長ネギ、小松菜、ホーレンソウ、冬菜が越冬しています。暖かい春を待ち望んでいるのは、人間だけではなさそうです。もうしばらく寒い日が続きますが、畑の野菜たちには頑張って欲しいものです。

news1015

ミニゴボウも少しずつお届けさせていただきます。

 ミニゴボウを年末からお届けし始めましたが、これから少しずつお届けさせていただきます。今シーズンは、ミニゴボウの畑の準備の頃にトラクターが故障してしまい、その影響で畑の雑草の処理がしっかりと出来ませんでした。そのため、ネキリムシの発生が多くなってしまい、発芽したばかりのミニゴボウの芽をたくさん食べられてしまい、減収となってしまいました。

 細いものも混じりますが、土を落とせば皮ごと食べられ、生でも美味しいです。細い根もそのまま食べやすい長さに切り、太いものは細い根に合わせて千切りにして油で揚げた、ゴボウチップスは子供たちにも大好評です!