通信くさぶえ 930号

少しずつ露地野菜に代わっていきます。

 11日には、エゾハルゼミの鳴き声がカラマツ林から聞こえてきました。少し聞こえただけでしたが、少し早めのセミの声に今年の季節の移ろいの早さを感じました。今年はこのまま暑い夏に突入していくのでしょうか?

 5月に入って、ハウス栽培の野菜も生育に勢いがついてきて、少しずつずらして栽培してきた小松菜や水菜などが前の作に追い付くような勢いで生長してきています。

 一方、露地の畑でも野菜が順調に育ってきています。育苗ハウスで育てた苗を定植したり、直播きをしたりして、その上に不織布をかけて栽培してきました。これから、お届けする野菜が少しずつ露地野菜に代わっていきます。

 また、ニラやウド、ルバーブ、タマネギなども大きくなってきています。今週は、毎週の方にニラをお届けさせていただきます。全員にお届け出来る分がないかもしれませんが、出来るだけ多くのお客様に少しずつ味わっていただこうと思っています。

 また、ウドがとれ始めてきましたので、Lパックや毎週の方にはウドを入れて8種類の通常宅配の野菜セットとさせていただきます。

■5月16日お届け分は、ウドやニラが沢山とれたので、全員通常宅配にさせていただきました。

news930_1

ウドがとれ始めました!

 ウドは毎年5月中旬頃の限られた期間のみお届けさせていただいています。昨年はウドの芽が出始めた頃に強い霜が来たため、傷んでしまったものが多く、お届けすることが出来ませんでした。

 ウドの軟白栽培というと通常は、ウドをダンボール箱などで囲って、その中にモミガラを入れて、モミガラが風で飛ばないようにその上に土をのせて軟白させていきます。

 くさぶえ農園では、農業雑誌で紹介されていた、ちょっと変わったやり方でウドの軟白栽培を行っています。この時期になると、ウド畑にはムーミンのニョロニョロのような奇妙なものが立ち並びます。野菜の栽培に使う、マルチの芯と使用済みのマルチを再利用しています。地面から顔を出してきたウドの芽に被せていき、この筒の中で軟白したウドが育っていきます。多少、光が入ってしまい、緑化してしまうものもあったり、この筒立て作業が間に合わず、軟白出来なかったものもあったりしますが、軟白したウドと同じように美味しく食べられると思います。

 ウドは皮をむいて、食べ易い大きさに切り分けて味噌をつけて生で食べると絶品です。酢水にさらすと、えぐみがとれます。皮もキンピラにして、葉も天ぷらにして残すことなく食べられます。

 そぎ切りにした鶏の胸肉に塩、コショウをしてサラダ油で焼いて、一緒にウドの皮を炒めて、柚子コショウで味付けしてみたところ、とても美味しかったです。ウドは旬の時期が短くて、なかなかお客様全員にお届け出来ずに申し訳ないのですが、可能な限り多くのお客様にお届けしたいと考えています。

news930_2