通信くさぶえ 774号

先週土曜日お届け分からクール便に切り替えさせていただきました。

 くさぶえ農園の周りでも、コブシの花が咲き始めてきました。農園周辺の桜はまだですが、少し下に降りていけば満開の桜も見られます。今年の春は一気にやって来た感じです。

 天候が周期的に変わり、まだまだ寒い時もありますが、先週土曜日のお届け分からクール便に切り替えさせていただきました。葉物野菜が多いので、鮮度維持のために切り替えさせていただきますので、よろしくお願いいたします。クール便の場合には、1箱につき432円(うち消費税分32円)が追加料金となりますので、ご了承ください。

ジャガイモ「はるか」をお届けさせていただきます。

 ジャガイモ「はるか」は、「メイクイン」のように、しっとり系で煮崩れしにくいジャガイモです。イモの色が白く、芽がほんのり赤いのが特徴的です。収穫してすぐはさっぱりとした味なのですが、貯蔵性が良く、翌春まで貯蔵すると、甘みとコクが増して美味しくなっていきます。

 昨年の台風被害の影響で、北海道産のジャガイモの確保が難しくなっているため、一部のポテトチップスの販売を休止する影響が出ているそうです。また、種イモの生産地も北海道が多くて、今年のジャガイモの種イモの出荷量が例年よりも少なく、種イモの確保が大変でした。

 くさぶえ農園でも天候不順の影響で、ジャガイモの収穫量が少なめでした。畑で水に浸かり腐ってしまったり、畑で芽が動き出してしまったイモが多かったりしたため、ジャガイモの貯蔵性が心配でした。

 しかし、心配したほど貯蔵性も悪くなくて、例年より葉物野菜でジャガイモなどの根菜類の少なさを補ってきたおかげで、今の時期にしてはジャガイモの在庫に余裕のある状況です。

 また、畑で水に浸かっていた期間が長かったせいなのか、畑の中の深い所のイモは腐ってしまったものが多かったのですが、浅い所のイモは助かり、浸水の影響なのか、ネズミや虫の食害もいつもよりも少なくて、収穫出来たイモは逆に肌の綺麗なものが多かったです。恐らく、ネズミなどは水の多い畑を嫌って逃げて行ってしまったのではないか、と思います。貯蔵中に食害のあった部分から傷んでくることも多いのですが、今年は貯蔵中に腐敗していくイモがいつもより少なめでした。

 この時期のジャガイモは、適度に水分が抜けてきて、新ジャガとはひと味違う美味しさがあります。ジャガイモの芽が動き始めて、表面が柔らかくなってきたり、しわがよってきたりして見た目は悪くなってきます。また、暖かい地域では新ジャガもとれ始めてくるので、こういったジャガイモはほとんど出回ることはないと思います。でも、この時期のジャガイモは一番美味しいのではないか、と思っていますが、いかがでしょうか?

 今週は、隔週の方には「はるか」と「こがね丸」の2種類のジャガイモをお届けさせていただきます。是非、味比べをしてみてください。

 サラダ油を入れたフライパンに、薄くスライスしたジャガイモを入れて、蓋をして焦がさないように弱火でじっくりと火を通します。ジャガイモが柔らかくなってきたら、蓋を取って水気を飛ばして、焦げ色を付けていきます。味付けは、塩、コショウやパルメザンチーズ、青のり、一味唐辛子などをお好みで。パリパリとはいきませんが、しっとりとしたポテトチップ風で子供たちにも人気です。