通信くさぶえ 812号

大雪や低温に関する早期警戒情報が発表されました。

 寒い日が続いていますが、今週は寒さが緩み、気温が高めとなるようです。17日には雪ではなく、雨がまた降りそうだということです。3月頃の陽気だということで、今までは厳しい寒さが続いてきたため、過ごしやすそうで嬉しいのですが、これだけ急激な変化があるとこの先の天気が心配になります。

 案の定、来週になると一気に真冬に戻りそうだということで、気象庁から異常天候早期警戒情報が発表されました。東北や関東甲信、北陸、東海、近畿、四国、中国、九州の広い範囲で22日頃から約1週間、沖縄は23日頃から約1週間、かなりの低温になる可能性があるそうです。平年の平均気温より約2℃ほど低くなる地域が多いそうです。

 また、東北日本海側や北陸、長野県北部・群馬県北部、岐阜県山間部、近畿日本海側、山陰は22日頃から約1週間は降雪量が平年よりかなり多くなる可能性もあり、7日間の降雪量が平年の2倍前後となる地域も予想されていて、日本海側は再び大雪の恐れがあるそうです。

 この天候の急激な変化には本当に困ってしまいます。日本各地で被害が出ないことを祈っています。また、このような激しい変化が春以降続かないことを願っています。

寒じめ野菜をお楽しみください。

 くさぶえ農園は標高千メートル近い高冷地に位置するため、1、2月には最低気温がマイナス10℃を下回り、厳寒期にはマイナス15℃近くまで下がります。それでもハウスの中の葉物たちは凍みたり、緩んだりを繰り返しながらも、少しずつ生長してきています。凍りついてしまわないように、糖度を高くして生育していく、その生命力には毎年のことながら感心してしまいます。

 寒さのために、小松菜や冬菜などの茎が割れてきたり、変色したりしてきています。ひどいものは取り除いていますが、こういう葉も加熱調理すると、トロッと柔らかく、甘味が強くて美味しく食べられます。また、今年は早くから寒かったため、なかなか大きく育ってくれません。

 見た目はいまいちな冬の葉物たちですが、寒じめされた、この時期にしかない滋味深い美味しさが味わえます。是非、冬の味を楽しんでいただきたいと思います。

冬菜をお届けさせていただきます。

 ハウスで栽培している冬菜(ふゆな)が大きくなってきました。冬菜はこの佐久地方に昔からある地野菜です。夏から秋にかけて種を播いて露地で栽培して、緑の野菜の少なくなる頃、秋口に葉をかいて食べたり、冬を越してトウ立ち菜を食べたりします。

 くさぶえ農園では、ハウスで栽培して、冬菜があまり大きくならないうちに株採りしています。今年はいつもよりも密植して栽培することで、冬菜が大きくなり過ぎず、食べやすいサイズになるように工夫してみました。

 冬菜は一見かたそうですが、火を通すとトロッとした口当たりでとても柔らかくなります。油と相性が良く、炒め物が美味しいです。汁の実などにしても美味しいのでいろいろとご活用ください。

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