通信くさぶえ 504号

カボチャをお届けします!

 今週からカボチャをお届けさせていただきます。今年は、昨年のようなアザミウマ類の食害による、皮にかさぶた状の突起が沢山あるカボチャが少なく、出来は良いようです。今年は3種類のカボチャを作りました。栗カボチャの「九重栗」、同じく栗カボチャで初めて作る「ほっこり133」、そして貯蔵性が良く、皮が白い、「白い九重栗」です。少しずつお届けしますので、品種による味の違いも楽しんでいただけたら、と思います。

TPPについて・・・

 なんだか国民的な議論にならないうちにTPPへの参加が決まりそうになってきました。TPPについては、くさぶえ野菜を食べていただいている方々には関心の高い方も多いと思います。

 TPPは、Trans-Pacific Partnership(環太平洋連携協定)、またはTrans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement(環太平洋戦略的経済連携協定)の略称で、加盟国の間で工業品、農業品を含む全品目の関税を撤廃し、政府調達(国や自治体による公共事業や物品・サービスの購入など)、知的財産権、労働規制、金融、医療サービスなどにおける全ての非関税障壁を撤廃し自由化する協定です(Wikipediaより抜粋)。

 野田首相の唐突すぎる交渉参加に向けての動きが加速し、マスコミ報道も追いついていないようで、国民の多くが利点、不利点を理解して判断するに至っていないように思います。東日本大震災からの復旧・復興を政権の最優先課題に掲げている野田政権ですが、東日本の復興支援とTPPへの参加は両立することは不可能なことだと思います。

 くさぶえ農園はTPPへの日本の参加には反対です。日本の農業が今以上に疲弊してしまい、自給率も今でさえ低いのに、さらに大幅に下がることが予想されます。食の安全という考えは入り込む余地がなくなってしまうかもしれません。農業以外の分野についても日本で暮らす大部分の人達にとってプラスになることは少ないと思います。

 また、加盟国・交渉国に日本を加えた10ヶ国のGDP(国内総生産)を比較すると、その91%を日本(21.8%)とアメリカ(69.7%)の2ヶ国が占めています。日本との貿易量が大きい中国や韓国が参加しないため、実質アメリカが自国主導で日本市場を狙っているという見方に納得がいきました。中野 剛志氏(京大准教授)の解説が個人的には分かり易かったです。紙面の都合上、詳しくは以下のサイトをご覧ください。

クール便から普通便へ切り替わります。

 いよいよ寒くなってきました。10月28日には最低気温が-0.5℃まで下がり、初氷が見られました。今週からクール便ではなく、普通便へ切り替えたいと思います。そのため、クール代315円(1箱当たり)がかからなくなります。お野菜の代金が代わりますので、ご確認ください。