通信くさぶえ 1110号

今年の秋も記録的な暖かさとなりました。

 昨年の通信1061号を読み返すと、「今年の秋は、「過去100年で最も暑い秋」となりました。」と書きました。しかし、今年の秋(9月~11月)の平均気温偏差は+1.39℃となって、昨年の+0.90℃を大きく上回りました。また、日本近海の秋の平均海面水温の平年差も、統計を開始した1982年以降で最も高くなりました。

 今年は、夏の猛暑に引き続き、暖かい秋だったことがデータからも裏付けられたようです。この冬も暖冬の予想が出ていますが、急な大雪や南岸低気圧による積雪に注意が必要と言われています。災害の起きないような天候を願っています。

 暖かいと言っても、先週末からは寒気の南下により寒くなりました。最低気温がマイナス6℃まで下がる日も出てきました。今週は寒さが和らぎそうですが、少しずつ季節は進んできています。まだまだ収穫作業が続きますが、寒さに負けずに頑張っていきたいと思います。

今年は貯蔵スペースに野菜が全部入るのか心配です・・・

 ジャガイモ、カブ、大根に続いて、ニンジンの収穫が終了しました!今年はどれも豊作でいつもよりも収量が多めです。特に、ニンジンは昨年の1.5倍近い収量となりました!

 ニンジンの播種時期には猛暑と干ばつで水やりが大変でした。いつもよりは発芽率は低めでしたが、発芽後の生育は順調で豊作となりました。

 どの野菜もたくさん収穫出来るのは嬉しいのですが、貯蔵している納屋やハウスに全部入るのか心配になっています。この後も白菜類やキャベツ、長ネギ、ミニゴボウ、ナガイモと収穫が続きますが、なんとかやり繰りして、全て無駄にすることなく貯蔵していきたいと思います。

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ハウス栽培の小松菜をお届けさせていただきます!

 これからの時期、最低気温がマイナス10℃を下回っていきます。ハウス栽培の葉物野菜は凍みたり、緩んだりを繰り返しながらも、少しずつ生長していきます。凍りついてしまわないように、糖度を高くして生育していきます。

 寒さのために、葉物野菜の茎が割れてきたり、変色してきたりします。強い寒さに当たった葉はクタッとしたものも出てきます。ひどいものは取り除いていますが、こういう葉も生でも食べられますし、加熱調理すると、トロッと柔らかく、甘味が強く、とても美味しいです。

 見た目はいまいちな冬の葉物たちですが、寒じめされた、この時期にしかない、滋味深い美味しさを味わっていただけたら嬉しいです。是非、冬ならではの味としてお楽しみください。

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