通信くさぶえ 976号

ラニーニャ現象が終息に向かいそうです。

 3月の終わり頃から、5月を思わせるような暖かい日もありましたが、先週末は強い寒気がやって来ました。10日(土)には、最低気温がマイナス6.5℃まで下がりました。長野県北部の山沿いでは雪が降ったところもあったようです。

 この寒気は抜けていきましたが、こうやって季節が逆戻りしながらも、少しずつ移り変わっていくのはいつものことです。今年は暖かさが異常なだけに、寒くなると逆にホッとします。暖かくなると農作業をせかされている気になりますが、焦らずに作業していきたいと思います。

 前置きが長くなりましたが、気象庁の発表によれば、春の間にラニーニャ現象が終息する可能性が高く、夏は平常の状態である可能性が高くなってきたそうです。

 ラニーニャ現象が起こると、日本付近では、夏には太平洋高気圧が北に張り出しやすくなり、気温が高くなる傾向があります。冬は西高東低の冬型の気圧配置が強まり、気温が低くなる傾向があります。

 ラニーニャ現象は、世界中の天候に影響を及ぼしますが、終息に向かうということであれば、夏以降の天気が平年並みであることを期待します。今年は、災害を引き起こすような天候ではないことを願ってやみません。

2月から栽培してきた葉菜類が育ってきました!

 通信968969号で紹介した小松菜や水菜、ミックスレタスなどが育ってきました。冬越しのものとは一味違った、春の瑞々しい爽やかな味を楽しんでいただけたら、と思います。

 今週は、水菜をお届けさせていただきます。今までお届けしてきた水菜は、昔ながらの大株となる晩生のもので、寒じめされて、しっかりとした味わいがありました。今回の水菜は早生のサラダ水菜なので、生のままサラダでレタスなどと合わせて召し上がってみてください。シャキシャキとした食感を楽しんでいただけると思います。

 この暖かさのせいか、特に小松菜に虫害痕が目立ちます。この時期に、こんなに虫にやられたのは初めてです。加熱調理すれば問題なく美味しく食べられると思います。食害の軽度のものはお届けさせていただきますので、ご了承ください。

news976

もうしばらくナガイモを楽しんでいただけそうです。

 例年、冬の間お届けしているナガイモですが、今年は貯蔵中のものがこの時期にまだあります。貯蔵状態も良さそうなので、少しずつお届けさせていただきます。

 短根の「改良短形自然薯」という品種です。くさぶえ農園の畑は石が多く、普通の長いナガイモを栽培することが出来ないため、短根の品種を作っています。この品種は、ナガイモというよりヤマノイモに近く、ネバリが強くて美味しい品種です。とろろ芋にしても美味しいですし、厚めにスライスしたナガイモをサッと油で炒めて食べても美味しいです。味付けは塩だけでも、砂糖と醤油でも、しょう油とかつお節で食べても美味しいです。