通信くさぶえ 892号

連日の猛暑です。

 梅雨明け以降、一転して猛暑となっています。雨が降らず、農作業は進みますが、この暑さは身体に堪えます。畑も乾いてきていて、周りの農家さんも水やりを始めています。今度は雨が欲しいところです。でも、台風には来てほしくないのですから、人間というのは勝手ですね。それでもこの暑さは夏野菜には欠かせないものです。猛暑に負けず、夏野菜が勢いを増していって欲しいです。

「夏すずみ」より「シャキット」の割合が増えていきます。

 天候不順の中、今年のキュウリは健闘していると思いますが、ハウスの「夏すずみ」はピークを過ぎてきました。生育後期となってきて、曲がったキュウリや尻太りのキュウリが出てきましたので、少し曲がったものや尻が太くなりかけてきたものも混ざると思いますが、これも「なごり」のキュウリとして食べていただけたら、と思います。

 今週から、「シャキット」の割合を多くしてお届けさせていただきます。「シャキット」は生でも美味しいですし、漬物にすると最高です。近所の幼稚園児の子は、「シャキットの方が甘くて美味しい」とサラダで食べているそうです。「夏すずみ」との味の違いをお楽しみください。

 この後、露地栽培の「夏すずみ」がとれ始めるのは、8月中旬以降になると思いますので、それまでの間、もう少しこのハウスの「夏すずみ」には頑張って欲しいと思います。

トウモロコシとトマトの「もっと、くさぶえ野菜」も始まります!

 トウモロコシとトマトの収量が上がってきたので、「もっと、くさぶえ野菜」を順次始めていきたいと思います。トマトはソース用から始めさせていただきます。

 トウモロコシは播種時期を少しずつずらしながら栽培していますが、1作目は寒さの影響で実も小さめで、最盛期の甘さには至りませんでした。2作目からは実も大きくなり、味ものってきているようです。期間限定の美味しさを楽しんでいただきたいと思います。

 最初に播いたトウモロコシから順々に出穂していきますが、雄穂が伸びてきて花粉を飛ばす頃に、8株中1株程度残して、残りを切り落としています。画像は、右側が切り落とす前で、左側が切り落とした後ですが、分かりますでしょうか?

 この作業はトウモロコシの大害虫であるアワノメイガの被害を少しでも減らすために行っています。アワノメイガは雄しべの花粉に呼び寄せられてきて、卵を産み付け、卵から孵った幼虫がトウモロコシの実を食害します。雄穂全部を切り落としてしまうと受粉が出来ませんが、これぐらいでは受粉に影響がないようです。この効果はかなり高く、比較的綺麗なトウモロコシをお届け出来るのではないか、と期待しています。

 収穫時にアワノメイガの食害がないか、1本ずつ確認しています。食害のひどいものはお届け分から外していますが、食害の程度が軽いものはお届けさせていただきますので、ご了承ください。

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