通信くさぶえ 962号

今年も1年間ありがとうございました!

 早いもので、今年の野菜の出荷もあと2週間を残すのみとなりました。お休みをいただく今年の最終週と来年の最初の週は通信を休ませていただきますので、少し早めですが、今回の通信で1年間のお礼を伝えたいと思います。今年も1年間、くさぶえ野菜を食べていただきまして、本当にありがとうございました。

 今年は、梅雨の時期の長雨と豪雨で葉物野菜、特にレタス類が今までで一番出来が悪く、このままだと夏野菜の不作が心配でした。が、梅雨明け後は一転して酷暑となり、夏野菜は勢いを取り戻しました。秋以降は、台風の直撃もなく、天候に恵まれて、秋冬野菜は順調に育ってくれました。そして、ここに来て一気に寒い冬に突入するということで、今年の天候はいつも以上に変化が激しかったように思います。また、加えて今年はコロナという脅威に振り回された1年でした。

 来年はコロナ禍を乗り越える希望の見える年になって欲しいものです。そして、来年も皆様に満足していただけるような野菜を作り、お届けしていきたいと考えています。

ハウスの葉物野菜が育ってきました!

 7月の豪雨の際にほとんどのハウスに雨水が流れ込んでしまった影響で、今年は雑草が例年より多いのですが、小松菜やホーレンソウ、水菜などのハウスの葉物野菜が育ってきました。

 ハウスでは、最低気温がマイナス10℃を下回る中、葉物野菜は凍みたり、緩んだりを繰り返しながらも、少しずつ生長していきます。凍りついてしまわないように、糖度を高くして生育していくのですが、その生命力には毎年のことながら感心してしまいます。

 寒さのために、葉物野菜の茎が割れてきたり、変色してきたりします。強い寒さに当たった葉はクタッとしたものも出てきます。ひどいものは取り除いていますが、こういう葉も生でも食べられますし、加熱調理すると、トロッと柔らかく、甘味が強くて美味しく食べられます。

 見た目はいまいちな冬の葉物たちですが、寒じめされた、この時期にしかない、滋味深い美味しさが味わえると思います。見た目の問題から市場にはほとんど出回りませんが、寒じめ野菜の味はとても美味しく、この味をお客様にも食べていただきたいと思い、栽培しています。是非、冬ならではの味としてお楽しみください。

news962

赤カブの出来がいいようです。

 白カブの「スワン」が終了して、先週後半から赤カブをお届けさせていただいています。7月の豪雨で畑が浸水した影響で「スワン」は例年以上に病気が発生した箇所がありました。赤カブの畑は比較的浸水しなかったため、「スワン」よりも出来が良いようです。

 赤カブは彩りを生かして、生のままサラダや酢漬け、マリネなどで食べてみてください。サッと湯がく程度なら、色もそれ程ぬけず、柔らかくなって美味しいと思います。