通信くさぶえ 850号

台風25号が通過して、気温の高い日が続いています。

 日本各地に被害をもたらしていった台風24号に続いて、日本列島に接近してきた台風25号は大きな被害もなく通過していってくれました。台風の通過後は、季節外れの気温の高い日が続いています。

 この後はサツマイモやジャガイモ、そして秋冬野菜の収穫期となっていくので、安定した天候になって欲しいと思いますが、27日に気象庁から発表された最新の1ヶ月予報では、10月は寒気の流れ込みにくい気圧配置となり、全国的に気温は平年よりも高くなりそうです。そして、10月の半ば以降は9月に比べると晴れる日が増えてくるそうです。これからの野菜が豊作となり、収穫作業が順調に進むことを期待しています。

 また、12月から来年2月にかけての寒候期予報では、秋から冬にかけてエルニーニョ現象の発生が予想されていて、冬の気温は平年並みか高めの所が多くなりそうです。全体としては暖冬傾向で、日本海側の雪の量も少なめになりそうとの予想が出ています。災害となるような大雪などがない冬であることを願っています。

間引きニンジンをお届けさせていただきます!

 今年のニンジンも昨年に引き続き、これまで順調に生育してきています。今年は、ニンジンの播種時期の7月後半が高温、干ばつだったので苦労しました。ニンジンは発芽まで他の野菜以上に乾燥が厳禁なので、雨が降るのを播種時期ギリギリまで待ちました。7月終わりに台風12号が来て、ようやく雨が降る予報となったので、台風の来る直前に太陽熱養生処理を行っているビニルマルチを畝の真ん中で切り開いて、雨に当ててから、ようやく播種しました。

 その後も猛暑は続き、畑はどんどん乾燥していくので、他の農作業が遅れるのを覚悟の上で、毎日農協の井戸水を往復2~3回、2,000L以上を運んで水やりをしました。

 その水やりの甲斐あって、豊作だった昨年に引けを取らない生育状況となってきています。この時期の淡い緑の草原のような景色が今年は水やりに苦労した分一段と綺麗に見えます。今年もたくさんのニンジンをお届け出来ることを期待しています。

 まずは間引きニンジンからお届けさせていただきます。今の時期はニンジンの葉も柔らかくて美味しいですので、葉付きで送らせていただきます。ニンジン葉は天ぷらにしたり、パセリの代わりに使ったりしてみてください。また、葉を刻んで油で炒めて、みりんとしょう油で味付けをして、佃煮風にしても美味しいですよ。

news850

葉物野菜などがいろいろとれています。

 今年はこの時期の小松菜やホーレンソウ、シュンギクなどの葉菜類に病気もなく、順調に生育してきています。スティックセニョールやカリフラワーなどもとれ初めてきました。トマトやナス、ピーマンなどの夏野菜がそろそろ終了となりますが、これらの秋野菜に移行していきます。季節の移ろいを感じながら食べていただきたい、と思います。