通信くさぶえ 444号

今年の取り組み その4

 今回紹介するのは太陽熱養生処理についてです。これは太陽熱を利用して、雑草を減らしたり、土壌病害虫が繁殖しないように放線菌やバチルス菌などの有用微生物を増やしたりする効果があります。

 画像のように元肥を施用してから透明なビニルマルチを張って、適度な水分と温度を保ちながら20~30日ほどおきます。地温は40~50℃にも上がり、雑草対策や土壌病害虫対策という土壌の生物性の改善と同時に、土壌の団粒構造も出来て物理性の改善も期待出来ます。

 今回はニンジンの畑で行いましたが、この時期のニンジンは土壌が乾燥して発芽が揃わないことも多いので、太陽熱養生処理ではマルチを張って土壌水分を適度に保つことが出来るため、ニンジンの発芽が揃います。さらに、ニンジンは初期生育が遅く、雑草の生育に負けてしまいます。このため、初期の雑草取りが欠かせず、炎天下にひたすら小さな雑草を取るのが毎夏の恒例行事のようになっています。太陽熱養生処理ではこの手間からも解放されます。

 本当にいいことずくめで有機農業には嬉しい技術です。これから他の畑にも多用していきたいです。

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旬をおいしく  スウィートバジル

 スウィートバジルも大きくなってきました。バジルと言えば、トマトとの相性が良くて、イタリア料理などが有名ですが、タイではこんな使い方がされています。簡単でスパイシーな日常食で、食堂や屋台の人気メニューだそうです。酷暑の夏にはぴったりではないでしょうか?

鶏肉のバジル炒め卵のせご飯(2人分)

材料

 鶏肉 300g
 バジル 4、5枝(好みの量で)
 ニンニク 3片
 トウガラシ お好みで2~4本
 ナムプラー 大さじ1
 オイスターソース 大さじ1
 砂糖 ひとつまみ
 卵 2個

作り方

  1. 鶏肉はたたいて細かくする(粗めのひき肉状に)。
  2. ニンニクとトウガラシをたたきつぶす。
  3. 目玉焼きを作っておく。油を多めにして白身はカリカリ、黄身は半熟状態に。
  4. ニンニクとトウガラシを炒めて、香りがたったら鶏肉を入れ、水少々(出来上がり時にほとんど水気がないぐらい)と調味料をすべて加え、火が通ったらバジルを混ぜる。
  5. カレーライスのように④とご飯を一つの器に盛り付け、ご飯の上に③をのせれば出来上がり。
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(「おうちで作るタイ料理」 カセーム・プロムレック 信濃毎日新聞より改変)