通信くさぶえ 851号

もう雪虫を見ました。

 このところ、スッキリしない天気が続いています。朝晩は10℃を下回るようになってきました。1ヶ月予報では、10月は気温が平年よりも高い日が多くなりそうとのことでしたが、ここに来て急に季節が進んだように感じています。そろそろ霜が降り始めそうです。

 11日の朝には、今シーズン初めて雪虫を見ました。雪虫は体全体が綿で包まれたようになるアブラムシの仲間の昆虫です。寒くなる時期から目に付くように飛ぶので、雪虫が飛ぶようになると、そろそろ雪もちらつくようになるのかなあ、と思います。いつもは10月下旬頃から雪虫を見ることが多いのですが、今年は少し早い時期から見られます。来週は平年並みの気温に戻るとの予報が出ていますが、季節が行きつ戻りつする中で、雪虫たちもその変化に敏感に反応しているようにも見えます。

 虫たちだけでなく、農園の周りの木々も少しずつ色が変わり始めてきています。寒い冬を迎える前に、やることは山ほどありますが、しっかりと準備していきたいと思います。

サツマイモが豊作です!

 そろそろ霜が降り始めそうなので、サツマイモの収穫を急いでいます。この夏は猛暑となり、干ばつの時期もありましたが、雨も比較的降ったので、サツマイモの生育には良かったようで、豊作となりそうです。

 昨年に引き続き、今年も高畝にして栽培しました。マルチを剥がすと、その下の土は非常に柔らかくて、スコップを使わなくても手で引き抜くことが出来るため、収穫作業がはかどります。

 収穫したサツマイモは、キュアリング処理を行っていきます。キュアリング処理というのは、サツマイモの傷を癒して、腐敗の進行を防止することを目的として行います。高温、高湿度にして、サツマイモの傷口にコルク層を作っていきます。今年は、30℃で3、4日間を目安にキュアリング処理を行いました。そして、処理後は13℃前後で貯蔵していきます。

 こうすることで、腐敗するイモを少なくして、長期間貯蔵を可能にしていきます。これから春まで貯蔵していく中で、サツマイモのデンプンが糖化されて、少しずつ甘味を増していきます。お届けするサツマイモの味の変化も楽しんでいただけたら、と思います。

news851

間引きカブをお届けさせていただきます。

 今年はこの時期のカブも順調に生育してきています。今週は「あやめ雪」の間引きをお届けさせていただきます。「あやめ雪」は、紫色と白色のコントラストが美しく、柔らかくてしっとりとした肉質で甘みがあります。彩りを生かして、サラダや酢漬けがお薦めです。紫色は薄くなってしまいますが、炒めたり、煮たりしても美味しいです。