通信くさぶえ 975号

畑で越冬したミニゴボウ、長ネギです!

 今年も最低気温がマイナス10℃を下回る寒さの中、畑でミニゴボウ、長ネギ、小松菜、ホーレンソウ、そしてタマネギが越冬してきました。

 ミニゴボウは、地上部の葉が枯れて土の中で越冬してきましたが、暖かくなってきて、新しい葉が出てきました。

 切り口などが変色しているのは、ゴボウの成分のポリフェノールが酸化して変色したもので、食べても問題ありません。土の中で冬越ししてきた、力強いゴボウの味をお楽しみください。

 また、長ネギは「松本一本ネギ」を越冬用に栽培してきました。「松本一本ネギ」は松本地方を中心に江戸時代から栽培されている品種です。佐久地方で古くから栽培されている「下仁田ネギ」と同じように冬季に越冬する一本ネギです。今、主流となっている一本ネギは休眠しないため、越冬することが出来ません。そのため、昔ながらの越冬する品種のネギを栽培しています。

 その他の越冬させてきた小松菜やホーレンソウ、タマネギの収穫はもう少し先になります。これから、ハウスの葉菜類に加えて、越冬してきた野菜も少しずつお届けさせていただきます。

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2種類のホーレンソウを食べ比べてみてください。

 この春の暖かさのおかげで、この時期のホーレンソウが大きく育ってきています。今週は、この時期のホーレンソウとして種苗屋さんから薦められた「ハンター」と「グリーンホープ」の2種類のホーレンソウを食べ比べてみてください。

 見た目から違いが分かる2種類のホーレンソウです。「グリーンホープ」は、葉先の尖る剣葉型です。比較的生育がじっくりで、ホーレンソウらしい味わいがあります。一方、「ハンター」は独特の光沢のある葉色をしています。葉肉が軟らかく、アクが少なくて、あっさりとした味わいが特徴です。食べ比べていただいた方からは、「グリーンホープ」はクセがなくて、ホーレンソウが苦手な方でも食べやすく、「ハンター」はホーレンソウの中でも甘さを強く感じられるといただきました。皆さんはどう感じますか?

小松菜の菜の花が育ってきました!

 今年の桜の開花は記録的な早さのようで、長野でも入学式、始業式の時期に桜が満開となっています。この暖かさの中、小松菜の菜の花が育ってきました。

 春に花芽などの苦みがあるものを食べることは、冬の間に身体に溜まった老廃物を排出する、デトックス効果が期待出来るそうです。期間限定の小松菜の菜の花をいろいろアレンジして楽しんでみてください。根元が多少かたいものもありますが、甘味が強く、美味しいです。かための部分は短く切ってください。この時期にしか味わえない小松菜です。茹でたり、炒めたりして春の味をお楽しみください。さっと炒めて、菜の花のパスタなどはいかがでしょうか?