通信くさぶえ 842号

雨が降りました。

 台風13号の影響で待望の雨が降りました。その後、暑さが戻ってきましたが、大気が不安定でゲリラ雷雨が発生する日が続いています。今度の台風は日本列島をかすめるように通り過ぎていき、強い雨が降った地域はあったものの、大きな被害がなくて良かったです。周りの農家さんとも、「大きな被害もなく、雨が降ってくれてよかった。」、「これで水やりから解放される」と話しています。

 雨がないので、ニンジンの播種時期をギリギリまで見合わせていましたが、台風12号の雨に合わせて、前回の通信で紹介した、太陽熱養生処理を行っているマルチを剥いで、ニンジンを播種しました。

 12号通過後、猛暑が続き、せっかく雨で潤ったはずの畑がどんどん乾いていきました。

 ニンジンの発芽には他の野菜以上に畑の水分状態が重要となってくるので、このままでは発芽しないんじゃないか、と心配で、毎日水やりをしました。前回の通信に書いたように、農協の井戸水を毎日2,000Lくらい運んできて、かん水しました、広い畑にはもっと水が必要ですが、農作業の合間をぬって、とにかく出来るだけの水を撒きました。

 その甲斐あって、ニンジンが揃って発芽してきた時にはとても嬉しく、安堵しました。これからしっかりと管理していって、豊作を目指したいと思います。

news842

猛暑の影響が出始めています。

 先週からトウモロコシの「サニーショコラ88」がとれ始めています。皮の柔らかさや甘さが別格のトウモロコシの味を楽しんでいただけたら、と思いますが、「サニーショコラ88」の実の入りが悪いものがあります。

 おそらく受粉時期の高温や旱魃が原因で、花粉の発育と充実が不良となってしまい、トウモロコシの実(雌穂)の不稔が起きてしまったと考えています。今までお届けしてきた「ゴールドラッシュ」よりも「サニーショコラ88」の方が雌穂の不稔が起きやすい品種なのかもしれません。

 収穫時に確認して、実入りの悪いものは除いていますが、症状が軽いものについては、味には問題ありませんので、お届けさせていたきますのでご了承ください。

 また、「ゴールドラッシュ」はいつもよりも熟すのが早く、過熟気味のものが混じってしまいました。気を付けていたのですが、申し訳ありませんでした。

 一方、お届けしているジャガイモの「キタアカリ」も高温のためか、大きいイモがいつもよりも多いです。今年は施肥設計を見直して、いつもよりもチッソ肥料を減らしたにも関わらず、大きいイモが多くなってしまいました。

 大きいイモには中心空洞症が出ているものがあります。中心空洞症の疑いがあるような大きめのイモは除いていますが、外からは症状が分かりづらく、お届けしたジャガイモの中に混じってしまうかもしれません。中心空洞症のイモもその部分を取り除けば、問題なく食べられると思います。その分増量してお届けさせていただきますので、よろしくお願いいたします。