通信くさぶえ 843号

急に寒くなりました。

 くさぶえ農園のある佐久市望月では、毎年お盆の8月15日に信州の奇祭「榊祭り」が行われていて、毎年家族で参加しています。切ってきたばかりの葉付きのコナラの木を使って、当日の早朝から神輿を作り、昼間は地域の小中学生などがその神輿で練り歩き、最後は大友神社に奉納します。練り歩きの際に、時折、神輿同士をぶつけ合って葉や枝を落としながら進んでいきます。また、日が暮れ始めると山の上から、大きな松明を一人ずつ持ち、行列を作って鹿曲川へと下っていき、最後は橋の上から川底に向かって松明を投げ入れます。夜には、勇壮な獅子舞と迫力ある大人神輿が練り歩き、地元のお祭りの一日がようやく終わりとなります。とても見応えのあるお祭りで、参加することでより楽しく、心に残るものとなっています。

 この榊祭りが終わると、季節は秋へと変わっていきますが、今年は一気に最低気温が8℃前後まで下がる日が続きました。この急激な変化で、キュウリやズッキーニは急に収量が落ちてきました。トマトも実が割れたものが増えてきました。

 キュウリは、実が小さめのものや曲がったものなどが増えてきました。味には問題ないと思いますので、こういった「なごり」のキュウリもお届けさせていただきます。この時期のキュウリは実が大きくなるのに最盛期よりは時間がかかっています。そのため、最盛期のキュウリのような瑞々しさは少し劣り、皮もかたくなってきますが、じっくりと育つ分、味は良いように思うのですが、いかがでしょうか?

 また、ハウス栽培のキュウリに代わって、露地栽培のキュウリも収穫が始まりました。今年は干ばつの影響で露地栽培のキュウリには苦戦しています。収量は少ないかもしれませんが、もうしばらくはキュウリを楽しんでいただけると思います。

 このまま秋に向かうのかと思いきや、気象庁が20日に発表した、関東甲信地方に高温に関する異常天候早期警戒情報によると、台風19号、20号の通過後は再び猛暑に見舞われるそうです。もうしばらく夏野菜に頑張ってもらうためにも残暑は嬉しいのですが、猛残暑となると複雑です。適度な雨と共に、適度な残暑であって欲しいものです。

ようやく枝豆が出来てきました!

 高温干ばつの影響なのか、今年は露地栽培の野菜がいつもと様子が違うことが多いです。枝豆もその一つで、樹はしっかりと育ってきているのですが、なかなか実が太ってきてくれませんでした。雨が降って、暑さも一段落してきたら、一気に実が充実してきました。

 枝豆の「湯あがり娘」は、茶豆風味の美味しい枝豆です。この時期限定の夏の味わいをお楽しみください。鮮度保持のため、枝葉付きでお届けさせていただいていますので、よろしくお願いいたします。

news843