通信くさぶえ 749号

冬のニンジンは期待出来そうにありません。

 前回の続報です。貯蔵をして冬の間お届けするためのニンジンが、水に浸かってしまい、畑で腐り始めています。その範囲はニンジン畑のほぼ全域に及んでいそうです。地下水位が比較的低く、ニンジンの根っこが水に浸かっていなかった箇所では生き残っているニンジンもありそうです。地上部のニンジンの葉は緑色のままなので、引っこ抜いてみないと腐りを確認出来ないため、全体の被害は推測するしかありません。

 少しでも早く水が引いて欲しいので、ニンジン畑に溝を掘ったり、用水路に水が溜まらずに流れるようにしたり、やれることはやってみました。上の畑の農家さんも用水路が土砂で埋まってしまい、その箇所をさらっていただいたおかげもあって、随分と地下水位が下がってきたように思います。画像の用水路は畑の中を通っているのですが、いつもは水が流れていません。水が流れている期間がこんなに長いことは初めてです。

 以前は畑の畝を南北方向にしていました。くさぶえ農園の畑は南北方向に北に向かって傾斜しています。そのため、南北方向の畝では大雨が降ると畝間を水が川のように流れてしまい、畑の土砂が流出してしまったことが何回かありました。

 土砂の流出を防ぐために、畝を東西方向にして、これまで良い状態でしたが、これほどの雨が降ってしまうと逆に畝間に水が溜まってしまい、その水がなかなか引いてくれません。これなら南北方向の畝にして、2~3畝の土砂が流出してしまっても、他の畝の野菜を守った方が良かったのかもしれません。

 これからは今回水の溜まりやすかった箇所は南北方向の畝にして、畝間の土砂が少しでも流れないように、畝間に雑草を生やしたままにして適度に管理しながら草生栽培にしてみてはどうか、と思案しているところです。

News749

九重栗カボチャをお届けさせていただきます。

 今週からカボチャ「九重栗」をお届けさせていただきます。この「九重栗」は、今年は天候不順の影響か、いつもよりも水分が多く、多少柔らかいカボチャになりました。調理の時に水っぽくならないように気を付けてください。それでも、しっかりとコクもあり、味は良いと思います。

 昨年は「白い九重栗」が鹿に食べられてしまい、ほとんど「九重栗」のお届けのみとなってしまいました。今年は、「九重栗」の方が収穫前に長雨に遭ってしまい、腐ってしまったものもあり、収穫量が少なめになってしまいました。一方、「白い九重栗」は皮が固く、貯蔵性が良いこともあってか、長雨による腐りはほとんど見られず、沢山収穫することが出来ました。

 今年は、「九重栗」カボチャも少しずつお届けしますが、その後に「白い九重栗」カボチャをお届けする機会が多く出来るのではないか、と思います。

 カボチャは収穫後に、30℃近くの温度と高い湿度の中でキュアリング処理を行い、貯蔵性と糖度を高めていきます。これから今年のカボチャをご堪能ください。