通信くさぶえ 638号

激しい暑さが続いています。

 22日に関東甲信地方が梅雨明けしました。関東甲信地方の梅雨明けは、平年よりも1日遅く、去年よりも16日遅くなっています。今年の梅雨はしっかりと雨が降りましたが、梅雨明けした途端に猛暑がやって来ました。エルニーニョの発生も遅れているようで、冷夏にはならないようなので一安心ですが、この暑さは人間にも野菜にもこたえます。少し雨が欲しいのですが、今度はなかなか降ってはくれません。

 今年は農協のかん水組合に入会させていただきました。くさぶえ農園のある長者原地区は、高原野菜の産地であるため、高原野菜を集荷して出荷する予冷庫や地下水をくみ上げる井戸などの農協の施設があります。この井戸を使用させていただくためには、農協のかん水組合に加入しなければならないのですが、ようやく入会が認められました。

 軽トラに大型のタンクを積んで、井戸の水を汲み上げてきて、エンジンポンプとかん水ホースを使って、畑に水を撒いています。今までは、溜めた雨水と水道水を利用していたため、なかなか必要な量の水を撒けませんでしたが、今年からは出来るだけ、かん水をしていきたいと考えています。

いろいろなキュウリの味をお楽しみください。

 お届けしてきたハウスのキュウリ「夏すずみ」もそろそろ終わりそうです。少し下太りしていたり、曲がったりしているキュウリも混ざってのお届けとなります。今年は、定植後に遅霜で苗をやられることもなく、また6月が暑かったおかげで、いつもよりも2週間ほど収穫開始が早かったのですが、やはりその分、収穫終了も早いようです。

 その次に栽培してる四葉キュウリ系の「シャキット」は、今収穫のピークを迎えています。生でも勿論美味しいですが、普通のキュウリよりも水分が少なめで、漬け物にするととても美味しいです。普通のキュウリとの味の違いをお楽しみください。

 今、露地の畑では次の「夏すずみ」が生育してきています。8月に入ってから収穫となり、9月までお届けする予定です。

 このように、お届けしているキュウリの味はいろいろと変わっていきます。今は、ハウスの「夏すずみ」は「なごり」の味、そして「シャキット」は「旬」の味、これからお届けする露地栽培の「夏すずみ」は「初物」の味から始まっていきます。

 一口にキュウリと言っても、その生育段階で味わいが変わっていくと思います。それぞれのキュウリをその時に応じて楽しんでいただけたら、嬉しい限りです。

ビーツをお届けさせていただきます。

 ビーツは「飲む輸血」と言われるほどミネラルや糖質が豊富に含まれているそうです。夏バテ予防にもきっと効果があると思います。皮つきのまま丸ごと、かぶるくらいの水を入れて、柔らかくなるまで大きさにより10~25分、茹でてください。粗熱をとり、煮汁につけたまま冷蔵庫で一週間くらい保存出来ます。この時期は冷やしたビーツの皮をむき、小さく角切りにしてサラダに散らすと彩りも良く、食べ易いと思います。また、スープに入れても美味しいですよ。