雪ではなく、雨でした。
先週末は大雪の予報で、この辺りも50cm近くの積雪があるかもしれない、と最初は緊張が走りました。18日（木）には南の空に典型的な「つるし雲」が現れたので、「これは本当に大雪になるかもしれない」と心配していました。
新規就農したばかりの頃、部落の最長老に「南の空にこういう雲が現れると、２、３日後に雨が降る」と教わりました。後に、この雲が「つるし雲」という雲だと分かりました。この雲が、農園の南の空、八ヶ岳の西側に現れると、数日後に、もう少し先になることもありますが、天気が崩れることが多いです。
滑らかな円形の不思議な雲は高い山の風下に現れて、上空の風に乗って流れる普通の雲と違い、一度出現すると場所がほとんど動かないため、高い山から「吊されて」いるように見えるので、「つるし雲」と呼ばれているそうです。農園からは八ヶ岳に吊るされているように見えるということです。
「つるし雲」は、「レンズ雲」と呼ばれる種類の雲の一種で、「上空の風が強い」、「湿った空気が存在する」という状況下で発生しやすくなります。上空の強い風が高い山を越えたり回り込んだりする時に、風下側で空気の波が起こり、風が上昇している部分で雲が出来るそうです。時間が経過しても、空気の波の形状は急には変化せず、風が上昇する場所で雲が出来て、風が下降する場所では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるという訳です。
話が逸れましたが、今回はだんだん積雪量が減る予報に変わってきました。20cmくらいの積雪で済みそうだと安堵しましたが、実際には５cmほどの積雪しかなく、雪は雨に変わっていきました。
大雪となって、雪かきが大変かと思っていたので、ハウスも被害がなくてホッとしましたが、この時期に雨が降るなんて、逆に不安になってしまいます。
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