通信くさぶえ 728号

今年は藤の花が綺麗です。

 くさぶえ農園の周りも緑が美しい季節となってきました。先週からエゾハルゼミが鳴き出し、涼しげな声を響かせています。周りの美しい景色の中、くさぶえ農園では農繁期を迎えています。4月下旬に植え付けた、ジャガイモも芽を出してきました。トマトやキュウリなどの果菜類の定植も始まりました。美味しい新ジャガや夏野菜が沢山とれることを期待しながら、農作業を進めています。

 農園の周りも桜が終わり、藤の花の季節を迎えています。今年は例年以上に藤の花が多く、綺麗なような気がします。この辺りでは、春先に咲くコブシの花を見て、その咲き具合から今年の農作物の出来を予想しますが、藤の花が多いということには何か意味があるのでしょうか?

 話は変わりますが、16日に沖縄、奄美地方が梅雨入りしました。沖縄地方では平年に比べて7日遅く、去年より4日早い梅雨入りとなっています。今年は季節の移り変わりが早いように聞いていましたが、沖縄の梅雨入りは平年よりも遅い時期となりました。

 農園の天気を見ていても、今年は、日中は確かに暑くて、5月なのに6月か7月ぐらいの陽気となる日が多いのですが、朝の最低気温は低い日が多いです。日差しは暑いけど、風は冷たいと感じる日が多く、季節の移り変わりが早いというより、季節が入り混じってしまっているような印象を受けます。

 そのため、ナスやピーマン、ズッキーニなどの果菜類の苗は昼間の暑さで生育が進み、早く露地に定植したいのですが、まだまだ最低気温が10℃を下回る日が多いようで、なかなか植え付けられずにいます。ナスやズッキーニは大きい鉢に鉢上げし直して、暖かくなるのを待ちたいと思います。

農園の近くにフクロウがいます。

 ここ数年、農園の近くでフクロウの鳴き声を耳にしたり、姿を見たりすることが多くなっています。昨年は、農園の横の林の中からフクロウの幼鳥の鳴き声がよく聞こえてきました。暗くなってから、ギャーギャーと鳴く声は最初不気味でしたが、フクロウの幼鳥の鳴き声と知り、逆に嬉しくなりました。夕暮れの空を飛ぶ、2羽のフクロウのシルエットを見たこともありました。

 今年の春は、ホーホーというフクロウの鳴き声を間近に聞くことが多いです。農園の畑を挟んで向かい合う林の中で、フクロウが鳴き合うこともあります。調べてみると、フクロウは多くの鳴き声を持っているようで、フクロウ同士で会話をしているようです。畑を挟んで、何の会話をしているのかな、と想像すると楽しくなります。フクロウは結構昼間も鳴くんですね。畑で農作業をしながら、「あっ、フクロウが鳴いてる」と楽しんでいます。

 この森のどこかにフクロウがいる・・・。その森にはフクロウの餌となる小動物が沢山いて、そんなフクロウや動物たちが棲むことが出来る豊かな自然があるということを実感しています。こんな豊かな自然がいつまでも続いてくれたら、と願っています。

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