「スーパー雑草」、知ってますか?(つづき)
前回、「スーパー雑草」はアメリカでも深刻な問題になっていることを紹介しましたが、アメリカ南東部ではこの5年間で「スーパー雑草」の被害地域が2,800倍に広がっているそうです。自社製の除草剤ラウンドアップに耐性をもつ遺伝子組み換え作物をセットで開発、販売しているモンサント社では、複数の除草剤を使用することでこの問題を克服しようとしていますが、カリフォルニアでは4種類の除草剤が効かない「スーパー雑草」が出現してきています。
それではどうすればいいのか?番組では雑草防除に対して「考え方を変えていく」として、植物を使った総合防除について紹介していました。
つくば市の中央農業総合研究センターでは、トウモロコシの間にクローバーを播くと、クローバーは草丈が低くて横に広がるので、クローバーを利用して雑草を抑えることを試みていました。トウモロコシの収量を維持しなければならない、などまだまだ課題はありますが、一つの方向性を示してくれていると思いました。
「スーパー雑草」が各地に出現してこれほど問題になってきているとは知りませんでした。また、この問題を解決するためには更に強力な農薬を開発することが必要なのではなく、作物の適地適作を心がけて、農薬だけに頼らずに、植物などを利用して総合的に雑草を防除しようという考え方には共感できるものがありました。
くさぶえ農園では、農薬を使用していないので、農薬に耐性を持った「スーパー雑草」はもちろん出てきません。でも、農薬や除草剤を使わないからこそ、雑草との付き合い方が重要になってきます。くさぶえ農園でも雑草対策についていろいろと考えていきたいと思います。
間引き大根をお届けします。
8月初めに播いた大根が大きくなってきました。夏大根は病気や生理障害が出やすいのですが、今年は仲間の有機農家から勧められた「YRてんぐ」という夏播きに適した品種を試してみました。今のところ生育は順調で、まずは少し大きめの間引き大根をお届けしたいと思います。この時期の大根は辛くなりがちですが、このところの干ばつのせいか辛みが強いようです。辛い大根の好きな方にはうってつけですが、辛いのが苦手な方は加熱調理して召し上がってください。辛みがとれると思います。
キュウリやトマトがそろそろ終わりです。
朝晩はめっきり寒くなってきて、雨も降らないこともあり、露地のキュウリがなかなか大きくならず、曲がったキュウリや尻太りのキュウリが増えてきています。もうそろそろ今シーズンのキュウリは終わりそうです。また、トマトも赤くなるのが遅くなってきて、裂果も増えてきています。なるべく割れのひどくないトマトをお届けしているのですが、それでも汁が出てしまうものもあるようでご迷惑をおかけしています。
それでも、キュウリもトマトも「なごり」を楽しんでいただこうと思い、少し形の悪いキュウリや割れのひどくないトマトもお届けさせていただきます。ご理解いただければ有り難いです。