通信くさぶえ 358号

くさぶえ農園の新たな取り組み ③

News358

 前号に書いた土壌分析の結果を基にして、ハウスや春作の畑には初めて苦土(マグネシウム、Mg)を入れました。苦土はミネラルの中でも不足しがちで、光合成を行う葉緑体の中心に苦土があり、苦土がないと葉緑素が作れない、光合成も行われない、という重要な役割を担っています。

 その効果は目を見張るものがあり、特にキャベツやブロッコリーの葉が厚く、緑が濃く、つやがあり、生育が揃ってきました。また、全体的に生育がいつもよりも早いようです。カブの肌にも害虫の食害が少ないようです。食味については・・・皆さん、どうでしょうか?僕としては、新しい取り組みに手応えを感じ始めています。(つづく)

レタスが腐っているのがありました。

 お届けしているレタスの中に、外からは普通に見えるのですが、内葉を2、3枚めくると腐っているものがあります。梅雨の多湿な状態で病気の発生が多くなっているようです。チェックしながら収穫をしていますが、気が付かないものもあり、ご迷惑をおかけしています。このようなレタスがありましたら、お手数ですが、ご連絡いただければ有難いです。次回に代わりのお野菜を入れて対応したいと考えていますので、よろしくお願いします。

旬をおいしく  ビーツ

 ビーツはお客様の好き嫌いがはっきりと分かれるお野菜のひとつのようです。アンケートの結果を受けて、今年は作付けを減らしました。ビーツはポタージュにすると食べやすいのではないでしょうか。

ビーツのスープ(4人分)

材料

 ビーツ 中2個
 ジャガイモ 1個
 タマネギ 1/2個
 油 大さじ1/2
 スープ 3~3・1/2カップ
 ローリエ 小1枚
 塩 小さじ2/3
 コショウ 少々
 生クリーム 少々

作り方

  1. ビーツは皮を薄くむき、薄切りにする、まな板はぬらしておくと、赤く染まらない。
  2. ジャガイモは皮をむき、薄切りにし、ざるに取る。水をかけて表面のデンプンとアクを落とす。タマネギはみじん切りにする。
  3. 鍋で油を熱し、タマネギを炒める。しんなりしたらビーツ、ジャガイモを加え、スープを注ぎ、ローリエを加えて柔らかく煮る。
  4. ビーツ1~2枚を浮き実用に取り、ローリエを除き、ざるで具とスープに分ける。
  5. 具はフードプロセッサーに1~2分かけてなめらかにする。スープと合わせて鍋に戻して温め、塩、コショウで味を調える。取りおいたビーツは3~4mm角に切り、浮き実にし、生クリーム少々を落とす。

■スープは、時間があれば鶏ガラでとると美味しいです。コンソメスープの素などで代用も出来ます。

(「あずみのの食卓12か月」 久松育子より)

※「美味しい出会い ②」は次号に掲載予定です。