通信くさぶえ 1019号

また積もりました。

 二十四節気の「雨水」の時季となりました。暦の上では立春を過ぎ、降る雪は雨に変わり、積もった雪や氷は融け、水になっていきます。本格的な春もいよいよ間近になってきたという時季です。

 ですが、この週末も20cm近い降雪となり、これまでの雪が少し融けてきましたが、またその上に降り積もり、また一面の銀世界に戻りました。

 雪は降るごとに水分が多く、重い雪となってきています。やはり春は少しずつ近づいてきているようです。今週はまだ寒い日が多そうですが、2月末なると、気温が平年より高くなり、厳しい寒さは一段落する予報となっています。暖かくなってきて、畑の雪も融ければ、露地栽培の準備が始まり、忙しくなっていきます。

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今週から8品目でのお届けとさせていただきます。

 例年、この時期から8品目でのお届けに切り替えさせていただいております。その分、野菜の状況を見ながら、小松菜や水菜、レタス類、ニンジンなど数品目をいつもより少し増量させていただきます。

 また、今年はまだまだ白菜があります。ミニ白菜に代わって、「黄愛65」という品種をお届けしてきましたが、「冬月90」という品種に代わってきました。「冬月90」は寒さにとても強い品種で、これまで低温貯蔵してきても、外葉を剥けば緑色の葉が綺麗です。キャベツは終了となりましたが、白菜をもうしばらく楽しんでいただけたら、と思います。増量して欲しい野菜がありましたら、お気軽にご連絡ください。出来る限り対応させていただきます。よろしくお願いいたします。

「ねずみ大根」をお届けさせていただきます。

 これまでお届けしてきた青首大根系の大きい大根や、彩り豊かな「紅くるり大根」、「ビタミン大根」は終了となります。これからは「ねずみ大根」をお届けさせていただきます。

 「ねずみ大根」は、信州の伝統野菜にも認定されている、長野県埴科郡坂城町の地大根です。大根の首の部分よりも下の方が膨れていて、根の先端はねずみの尻尾のように見えることから、その名が付いたそうです。肉質は緻密で硬くて、汁が少なく、舌触りが良好で、地元では漬け物にしたり、大根おろしにしたり、そばの薬味や「おしぼりうどん」用の大根として親しまれています。

 おろした「ねずみ大根」を焼いたお肉にのせたり、焼き魚と一緒に食べたりしても美味しいです。熱々のご飯におろした「ねずみ大根」をのせて、しょう油をかけて食べると絶品です。生で食べると辛味がありますが、火を通すと、辛味が消えて大根の甘味が出てきます。天ぷらにしたり、キンピラにしたり(写真は油揚げと一緒に炒めました)すると、辛味の苦手な方でも美味しく食べられると思います。

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