通信くさぶえ 948号

ラニーニャ現象が発生したようです。

 気象庁のエルニーニョ監視速報によると、ラニーニャ現象が発生したようです。ラニーニャ現象は、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけての海域で、海面水温が平年より低い状態が続く現象です。冬にかけて、ラニーニャ現象が継続する可能性が高くなっているそうです。

 ラニーニャ発生時の冬の天候は、偏西風の蛇行を引き起こして、日本付近に寒気の流れ込みやすいパターンになることがあり、前回ラニーニャ現象が発生した2017~18年の冬は全国的に寒い冬でした。

 昨年は暖冬で雪が少なかったですが、この冬は大雪になるかもしれません。冬に雪が少ないと、夏場の水不足が心配になりますが、あまり雪が多いと、ハウスの倒壊が心配です。適度に雪が降ってくれるといいのですが、とりあえず寒い冬が来る前に、秋冬野菜をしっかりと育てていきたいと思います。

ニンジンが順調に育っています!

 ニンジンは、雨の合間を縫って太陽熱養生処理を行って、その後の豪雨で畑が浸水してしまいました。太陽熱養生処理の透明マルチの上にも一部土砂が堆積してしまい、手作業でこの土砂を取り除いて、マルチを剥がしました。マルチを張った畝は少し高畝にしているので、水はありませんが、少し低い畝間はまだぬかるんでいる状態の中、なんとか播種機を押して、ニンジンを播種しました。

 例年、ニンジンの播種時期は梅雨が明けて干ばつになることも多く、発芽に水分が重要なニンジンの播種には苦労してきました。今年は逆に田んぼのようにぬかるんだ畑となり、その中での播種作業は大変でしたが、水分はたっぷりとあり、しっかりと発芽してくれました。

 天候不順の中での太陽熱養生処理でしたので、雑草もかなり生えてしまい、手取り除草がいつもよりも手間でしたが、ここまで順調に育ってきてくれています。この時期のニンジンの葉の淡い緑色が一面に生えている景色はいつまでも見ていたくなるくらい素敵だと思っています。

 昨年は台風19号の大雨で、ニンジン畑も浸水してしまい、かなりのニンジンが畑の中で腐ってしまいました。今年はそのような災害がないことを祈っています。そして、ニンジンが豊作になって欲しいです!

news948

綺麗で柔らかい小松菜が出来てきました!

 そろそろ夏野菜が「なごり」の時期を迎えてきています。少しずつ葉物野菜や大根などに代わっていきます。

 この時期の小松菜は虫害に遭いやすく、虫害痕のある小松菜をお届けすることが多かったのですが、今年は不織布をべたがけして栽培してみました。おかげで、虫害痕のほとんどない綺麗で柔らかい小松菜が出来てきました。少し大きく育ってきていますが、柔らかいのでお届けさせていただきます。