通信くさぶえ 551号

霜が降りる日が増えてきました。

 今年は残暑が長く、霜が降りるのも遅かったのですが、次第に霜が降りる日が増えてきました。20日には最低気温が0.5℃まで下がりました。それでも例年のような強い霜はまだきていません。

 残暑が長かったせいもあり、今年はトマトをたくさんお届けすることが出来ました。9~10月に収量が少なくならないように、一部のトマトの栽培時期をずらしてきましたが、今年はそのコツが少し掴めてきました。霜が遅いこともあって、もう少しトマトを収穫出来そうなのですが、トマトのハウスではこの後に冬の葉物野菜を育てる予定があります。ギリギリまでトマトの片づけを遅らせているのですが、もうこれ以上は遅らせると葉物野菜の栽培に影響が出てしまいます。全員にトマトをお届け出来るのも今週までとなりそうです。ありがとうございました。

佐久市の野生キノコから放射性セシウムが検出されました。

 10月19日、佐久市志賀の群馬県境で採取された野生キノコのチャナメツムタケから国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)の21倍に当たる1キログラム当たり2,100ベクレルの放射性セシウム(放射性セシウム134 780ベクレル、同137 1320ベクレル)が検出されました。これまでの検査で、県内の野生キノコから検出された値としては最高で、当分の間、佐久市の野生きのこについて、採取、出荷及び摂取の自粛が呼びかけられています。今回の野生キノコについて、周辺の木や土壌から放射性セシウムを取り込んだと見られています。

 くさぶえ農園も同じ佐久市に位置しており、心配されるお客様もいるかと思います。同じ佐久市内でも、佐久市東部の群馬県境に、地表面へのセシウム134、137の沈着量が高い地域があります(詳しくは通信506号をご覧ください)。今回採取された野生キノコは、これらの地域内で生育していたものと思われます。

 長野県の放射性物質の測定結果からは、栽培キノコ及び農作物から放射性セシウム134、137は検出下限値を下回っていて不検出となっています。また、佐久市内の市役所や小学校における空間放射線量の測定結果では0.04~0.09μSv/hの範囲内です。長野県では、周辺に比べて局所的に放射線量が高く、除染等の対応が必要となる箇所の目安を、「地表の空間放射線量が1μSv/h以上」としています。一応の目安になるかと思います。

 これからも、くさぶえ農園の周囲の状況を時折お伝えしていきたいと考えています。

今度は鹿にキャベツを食べられました。

 夏には鹿に枝豆を食べられましたが、今度は冬用のキャベツを食べられました。周りの足跡から鹿によるものと思われます。よく苗を食べられたという話は聞くのですが、大きくなったキャベツも食べられたので驚きました。まだ食害は一度のみで、面積的にもほんの一部で済んでいますが、今後の状況が心配です。場合によっては、枝豆で使った電気柵をキャベツ畑に張らなければいけないかな、と考えています。

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