通信くさぶえ 645号

今年はナスのお届けが少なくてすみません。

 今年はナス栽培を失敗してしまいました。ナスで罹り易い半身萎凋病にならないように抵抗性のある台木を接ぎ木して栽培しているのですが、その台木の育苗が上手くいきませんでした。3月に播いて、発芽した直後から苗が枯れてしまい、播き直しをしても必要な苗数が確保出来ませんでした。今年の床土は、一部肥料を代えたのですが、その肥料が少しphが高かったようで、そのため苗が枯れてしまったようです。肥料会社の方にいろいろ聞いて分かってきました。失敗はしましたが、いろいろと学ぶことは多かったです。

 話がそれましたが、接ぎ木せずに自根栽培したナスは半身萎凋病に罹り全滅してしまいました。残り半分は接ぎ木苗を栽培することが出来ましたが、管理が行き届かずに生育が停滞してしまいました。それでも少しずつ収穫出来きていますが、このところの雨の多さと寒さで思うように収量が上がりません。

 ここ数年、ナス栽培は少しずつですが、要領が掴めてきたと思っていたので、今年は全員にたっぷりナスをお届けしようと気合を入れていたのですが・・・残念です。来年は頑張りたいと思います!

畑全体を電気柵で囲う作業を進めています。

 今年はシカの食害がひどくて、サツマイモと花豆、カボチャなどに影響が出ています。いよいよ畑全体を電気柵で囲わないといけないようです。シカの数は年々増えているように思います。周りの畑も、電気柵や金網で囲うところが多くなってきました。入りずらい畑が増えてきたことで、くさぶえ農園の畑のような囲っていない畑が余計に狙われてきたように感じています。なんだか大変な事態になってきました。

 全体と言っても、まずはシカの通り道となる山際を囲っていこうと思います。それだけでも300m以上の長さになりそうです。草管理の手間を考えて、防草シートを張って、その上に柵を設置していきます。これで効果があがることを願っています。友人からもらった太陽光パネルがあり、ゆくゆくは自家発電して電気柵に利用していきたいと考えています。

News645

今年から自由の森学園の体験学習の受け入れをお休みしています。

 毎年夏になると、自由の森学園の中学生や高校生が、くさぶえ農園にやって来ていました。体験学習の受け入れは大変な面もありましたが、僕たちも子供たちもいろいろな刺激を受けて、毎年の楽しみでもありました。有難いことに、農作業はきつくても楽しんで帰っていく子がほとんどで、1度きりではなく、毎年のようにやって来る子も多かったです。その子たちの成長ぶりを見ることも楽しみの一つでした。

 うちの子どもたちが大きくなるにつれ、自宅に自森の子たちを宿泊させることが難しくなってきました。そのため、今年から新しい子の受け入れを一旦お休みさせていただきました。

 それでも今年の夏は、一度来たことのある子が1週間ほど来たり、自森の卒業生が有機農業を目指していろいろな農家を見て歩く中で、くさぶえ農園にも1ヶ月近く研修に来てくれたりしています。