くさぶえ農園の新たな取り組み ⑤
「昔はミネラルの補充なんて必要なかったんじゃないか?」という疑問について書きたいと思います。
昔は、例えば江戸時代の農民は夜が明けると我先に河川敷の青草を刈りに行っていたそうです。その青草と人糞などを使って堆肥を作っていました。今と違って、ダムや堤防もなく、河川の氾濫により河川の周囲はミネラルなどが豊富にある肥沃な土地でした。そこに育つ青々とした草にはミネラルが豊富にあり、その青草を使った堆肥はミネラルの豊富な良質堆肥だったと考えられます。そのため、畑にはミネラルを補充する必要がなかったのでしょう。昔の百姓は経験的に青草堆肥の良さを知っていたのです。
今は、ダムにより土砂は堰き止められ、河川の氾濫原は堤防で狭められていますし、河川敷の草を刈ることもどこでも出来る状況ではありません。
現在の状況では、畑の土壌を分析して、不足しているミネラルを補っていくやり方が必要だと納得しました。ミネラルが豊富な作物は、現代人に不足しているミネラルを補うことにもなり、食べる人の健康にも関わってくると思います。
くさぶえ農園では、地元で手に入る堆肥や緑肥(前号359号参照)、有坂さんの平飼い養鶏の鶏糞、そしてミネラル肥料を3本柱として土作りを行っていきたいと考えています。(おわり)
旬をおいしく ズッキーニ
ズッキーニのオーブン焼き
イタリアのマンマの家庭料理ですが、くさぶえ農園の定番料理となってきました。子供たちにも大人気です。新しいお客さんもいるので、また紹介します。
材料
ズッキーニ 2本
タマネギ、ニンジン、きのこなどのあり合わせの野菜少々
ニンニク ひとかけ
ハム、ソーセージ、ベーコンなど少々
オリーブ油 大さじ3
卵 2個
チーズ・パン粉 各少々
塩・コショウ 各少々
作り方
- ズッキーニはヘタとシッポのところを切り、縦2つ割りにする。そのうち、縦割り3つ(1.5本分)は外側を6、7mm残し船形にくり抜く。くり抜いた部分もとっておく。
- 残りの縦割り1つ(0.5本分)のズッキーニとあり合わせの野菜とハムなどを5mm角ぐらいに細かくきざむ。①でくり抜いたズッキーニも細かくきざむ。
- フライパンにたっぷりのオリーブ油を熱し、みじん切りのニンニクを炒め、香りが出たら②を炒め、しっかりめに塩、コショウをする。
- 野菜に火が通ったら、溶き卵を加えて半熟ぐらいに火を通す。
- ①のズッキーニに④をつめ、上にチーズとパン粉をふりかけ、200℃のオーブンで25~30分焼いたら完成!