通信くさぶえ 946号

残暑が厳しそうです。

 日中は暑さが厳しいですが、ここ数日は夕方になると雷雲が発生してきて夕立があります。畑の野菜たちも喜んでいるように見えます。

 9月から11月の3ヶ月予報では、秋の訪れは遅く、残暑が続く見込みです。ラニーニャ現象の発生が予想されていて、太平洋高気圧の勢力は平年よりも強い状況が続く見込みだそうです。

 まだまだ暑さが厳しいですが、夏野菜たちにとっては嬉しい暑さのようです。キュウリはハウスのキュウリが頑張っています。いつもならこの時期は収量も落ちてきて、曲がったものや尻太りのものが増えてきて終わりを迎えていくのですが、今年は「なごり」のキュウリとは言え、しっかりとしたキュウリがとれています。露地栽培のキュウリもとれ始めて、この時期でも毎日100本前後のキュウリが収穫出来ています。昨年の収穫量と比べてみると、今年はとれ始めから現時点までで1,000本以上も多く収穫しています!

 また、ピーマンがたくさんとれていますが、これまでの暑さと干ばつの影響でしょうか、尻腐れ果が多く出てしまいました。カルシウム欠乏症で、恐らく干ばつのため、畑にあるカルシウムが水と共に吸うことが出来ずに欠乏症状が出てしまったものと思われます。炭酸カルシウムを追肥してかん水したり、卵の殻をお酢で溶かして自家製の炭酸カルシウム溶液を作って葉面散布したりして対応したところ、雨も降り始めてきて、ようやく尻腐れ果の発生が減ってきました。秀品率が上がってきて、お届け出来るピーマンが増えてきました。ホッと一安心です。

 ナスもいつも以上に樹が育ってきていて、収量が上がってきています。この暑さのおかげで、半身萎凋病の発生も抑えられているようで、いつもよりも元気な樹が多いです。まだまだ夏野菜を楽しんでいただきたいと思います!

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旬をおいしく  セロリー

 今年もセロリーをお届けさせていただきます。くさぶえ農園で栽培しているセロリーは、緑色が濃くて、香りが強い、ミニセロリーと呼ばれる品種です。今年も猛暑に備えて山際の畑で栽培してみたので、小ぶりなものが多いですが、柔らかいものが出来たと思います。生で食べたり、火を通したり、いろいろとお楽しみください。茎の筋が気になる場合には、取り除いて食べてください。

 セロリーの茎を食べやすい大きさに切り、一口大の鶏もも肉や豚肉と一緒に炒めるととても美味しいです。セロリーはシャキシャキ感を残して、味付けはさっぱりと塩とコショウ、好みで日本酒や紹興酒で香りをつけても美味しいです。

 たくさんある葉は洗って冷凍保存して、スープなどに凍ったまま、崩しながら入れれば、パセリ代わりになります。また、フランス料理のシェフにまかない料理として、セロリーの葉を天ぷらにして天つゆで食べると美味しいと教わりました。蕎麦屋の店主からは蕎麦のつゆの具として、セロリーがとても合うとも教えていただきました。是非、いろいろと試してみてください。