通信くさぶえ 709号

いよいよ寒くなってきそうです。

 今まで暖かい日が続いてきましたが、いよいよ今週後半から一気に冷え込みそうです。この時期に寒い方が当然なのですが、急激な変化は人間にも野菜にも堪えそうです。

 国連の世界気象機関(WMO)によると、異常気象をもたらすとされるエルニーニョ現象の影響で今年の平均気温は過去最高を記録し、来年はさらに上昇するとの見通しが示されました。温暖化の影響は、単に気温が上昇するだけではなく、世界各地に大雨や干ばつをもたらしています。くさぶえ農園の周囲でも、今まで以上に雨が降る時は大雨になり(冬なら大雪になります)、雨が降らない時はカラカラの干ばつの日が続くようになってきました。本当に先の見えない天気になってきたと部落の方たちとも話題になっています。

ナガイモをお届けさせていただきます。

 先週は毎週のお客様にナガイモをお届けさせていただきました。これから少しずつですが、皆様にお届けしていきたいと思います。くさぶえ農園の畑は石が多く、普通の長いナガイモを栽培することが出来ません。そのため、短根のものを栽培しています。今年栽培したものは、前から栽培して一番良いかな、と思っている、「改良短形自然薯」という品種です。この品種は、ナガイモというよりヤマノイモに近く、ネバリが強くて美味しい品種です。とろろ芋にしても美味しいですし、厚めにスライスしたナガイモをサッと油で炒めて食べても美味しいです。塩だけでも良し、しょう油とかつお節で食べても良しで、お好みで調理してみてください。先日、水菜と一緒に炒めたところ、これが絶妙のマッチングでしたよ。

 栽培方法を工夫してきたこともあり、今年はイモの表面がひどくボコボコしているものが少なくなってきました。この方が皮をむいて調理がしやすいと思います。また、ナガイモは、首の部分を切り取ってお届けさせていただきます。この部分を貯蔵しておいて、来年の種イモとして植え付けたいと思っています。切り取った部分があって、見栄えが悪いかと思いますが、調理の際に切り落としてしまう部分だと思いますのでご了承ください。

ゴボウも掘り終わりました!

 ゴボウの収穫もようやく終わりました。発芽が揃わず、生育に差が出てしまいましたが、昨年よりは太めの真っ直ぐなゴボウが多く収穫出来ました。こちらも少しずつお届けさせていただきます。ゴボウもナガイモと同じく、短根のものを栽培しています。サラダゴボウの「サラダむすめ」という品種を栽培しています。普通のゴボウに比べて、形が暴れたものが混じりますが、身は柔らかくて、香りが高くて美味しいと思います。

今年のキャベツは大きいのが多いです!

 この冬のキャベツのメインの一つに考えていた「冬王」が発芽しなかったことを以前の通信に書きましたが、相談した種苗屋さんが急きょ「冬王」を播いて苗を分けていただいたおかげで、なんとか収穫までたどり着くことが出来ました。播種が遅くなったので、もしかしたら間に合わないかもしれないと思っていましたが、生育後半の暖かさのおかげもあって、大きいキャベツがいつもより多く収穫することが出来ました。

 特に、小さいパックのお客様にいつもよりも大きめのキャベツが届くかと思います。大きさを生かして、ロールキャベツにしてみてはいかがでしょうか?