冬のハウスの準備が始まっています!
春にお届けした小ネギやミニニンジンのハウス、そして夏にたくさんとれたキュウリのハウスを片付けて、太陽熱養生処理を行ってきました。太陽熱養生処理を終えたハウスから、冬の小松菜やホーレンソウなどの播種が始まっています。
ハウスの冬の準備では、出来るだけ太陽熱養生処理を行うようにしています。元肥を施用してから透明なビニルシートで覆い、適度な水分と温度を保ちながら養生します。ハウスを閉めきると、この時期でもかなりの高温になります。地温は40~50℃にも上がり、放線菌・納豆菌・酵母菌などの有用な微生物を殖やすことで有害な微生物の勢力を抑え込むという効果があります。この過程で、アルコール発酵が土の中で行われ、それにより大量の二酸化炭素が放出されると、土中に間隙を作っていきます。この作用がビニルシートで覆われているため、土中深くへと広がっていき、固い耕盤も壊すことが出来るそうです。出来てきた隙間を基に、水溶性の炭水化物や微生物、土壌動物の働きによって、土の団粒構造が作られていきます。微生物たちの力を使って、畑を耕していきます。また、雑草の種子も温度が上がって死滅してしまいます。真夏と違って、十分な積算温度が確保出来ませんが、少しでも効果があればと期待しています。
一方、トマトはもうそろそろ収穫を終えて、片付けて冬の準備をしていきます。また、育苗ハウスでは水菜や冬菜、レタス類の育苗も始まっていて、ハウス内への定植を待っています。
10月は暖かそうですが、その後いつ頃から寒くなっていくのか分かりませんが、冬のハウスの準備を遅れないように進めていきたいと思います。

シカよけの柵を直しました!
2017年に近隣の農家さんたちとシカよけの柵を設置して以来、シカによる被害はほとんど見られなくなりました。山際に沿って、数kmに及ぶ防護柵はかなりの効果があります。
しかしながら、年月が経ってきて、新たな問題も起こるようになってきました。シカが柵の所まで頻繁にやって来るのですが、柵で行き止まりになって、柵沿いの草を食べているようです。柵の畑側は草だらけですが、山側はシカのおかげで草がなくて綺麗な状態です。
シカの食害が草だけならいいのですが、柵沿いの樹々の樹皮もかなり食べられていて、それらの樹が枯れてきています。そして、倒木となるものも出てきていて、先日、そのうちの1本が柵を押し曲げて畑の方に倒れてきました。
柵の壊れた所から、シカが畑に入ってくる恐れもあるので、倒木をチェーンソーで切って取り除き、新しい柵を張り直しました。
柵沿いの枯れ木は増えてきているので、倒木で柵が壊れることが増えてきそうです。シカから野菜を守るために、これからは柵をしっかり管理していかなければ、と思っています。
