通信くさぶえ 903号

畑の水がなかなか引けません。

 台風19号と20、21号が、日本各地に大きな被害を引き起こして通り過ぎて行きました。被災された方々に心からお見舞い申し上げます。また亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします。

 気象庁の集計結果を見ると、長野県内の主要観測5地点で今月1~20日の降水量が、平年の1.3倍から約5倍に達していたとのことでした。この1~20日の降水量の平年比が最も大きかったのは、軽井沢の498%でした。また、台風19号が県内に最接近した12日の1日降水量を見ると、佐久で303,5ミリ、立科で264ミリでした。農園の周辺でも同じくらいの雨が降ったのだと思います。

 農園の畑の中に、いつもは水が流れていない用水路があります。何年かに一度の大雨の時に水が流れることがありますが、今回もこの用水路に水が流れています。3年前の大雨の時には、畑から水がなかなか引かず、水に浸かったニンジンが腐ってしまい収穫出来ない事態となりました。

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 今回は3年前を上回る降水量となっていて、地下水位がこれまでにない高さになっているようです。農園では、地下に雨水を溜めるタンクを設置していて、その水をハウスなどのかん水に利用しています。この地下のタンクが一杯になると、溢れた雨水は地下浸透する仕組みになっていますが、溢れた雨水が流れる地下のパイプの位置よりも地下水位が今回高くなっていて、このタンクに地下水が逆流してきています。

 エンジンポンプでこのタンクから雨水を汲み上げてかん水すると、いつもなら30分くらいで空になるのですが、地下水がタンク内に逆流してくるので、2時間汲み上げても満杯の状態です。こんなことは初めてで驚いています。

 今回も、畑から水がなかなか引かず、これからの野菜の生育を心配しています。畑に溝を掘って、出来るだけ排水するよう試みていますが、まだまだ溝をチロチロと水が流れていて、流れが止む気配はありません。無事に秋冬野菜が収穫出来ることを願わずにはいられません。

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クール便から陸便への切り替えについて・・・

 例年のように、天候を見ながら、そろそろクール便ではなく、常温の普通便(佐川急便では陸便と呼びます)へ切り替えて野菜をお届けさせていただきます。気象庁の3ヶ月予報では、11月の初めは寒気が流れ込むものの一時的で、1ヶ月の平均気温は全国的に平年並みか平年より高い予想となっていますが、今のところそれ程高い気温にはなりそうもないので、今年は11月に入った時点で陸便に切り替えさせていただく予定です。