通信くさぶえ 867号

春が早くやって来そうです。

 先週末は強烈な寒波がやって来て、特に北海道では気温が下り、陸別ではマイナス30℃を下回ったというので驚きました。農園付近はこれまでの寒さと変わらす、マイナス7~8℃くらいでした。これまでで一番下がってもマイナス15℃くらいなので、マイナス30℃の世界は想像することが出来ません。

 また、関東ではここよりも積雪のあった地域もありました。農園周辺ではこれまで同様でうっすらと雪が積もる程度でした。

 7日に発表された1ヶ月予報によると、今週は、強烈寒波の影響が残るため、北日本や東日本を中心に寒さが続きそうです。それ以降、寒気は北上して、代わって春の暖かな空気が優勢になってくる予報となっています。2月後半になると一気に春めいてきそうで、今年は春が早そうです。いよいよ今シーズンも始まります。

ホーレンソウ「耐病ニュー豊葉」をお届けさせていただきます。

 今シーズンのホーレンソウはいかがでしょうか?大きく育ち、甘味も強く、「美味しい!」と言われることがいつもよりも多いような気がします。

 これまでは「ビリーブⅡ」という品種のホーレンソウをお届けしてきましたが、これからは「耐病ニュー豊葉」という品種に代わっていきます。「耐病ニュー豊葉」は、「ビリーブⅡ」よりも生育がゆっくりですが、こちらもしっかりと育ってきていますので、ご賞味ください。もうしばらくの間は、「寒じめ」のホーレンソウを楽しんでいただけると思います。

news867

キャベツについて・・・

 キャベツは、「彩音」が終了となり、「冬駒」に代わってきましたが、「冬駒」には内部黒変症状が多く見られました。

 キャベツの内部黒変症状とは、キャベツの内側の葉の一部が黒変するもので、外側からは判別出来ません。栽培中に寒さで、キャベツ結球内が結氷して、その後に急激な温度上昇によって解凍されることで内部黒変症状が発生するそうです。

 慣行栽培の産地でも問題になっていて、研究が進んできて、その原因などが少しずつ分かってきたようですが、その解決策についてはまだ確立されていません。

 この内部黒変症状はカビなどではなく、寒さで細胞が壊された際に出来るもので、この黒い斑点はポリフェノールだということですので、そのまま食べても問題ないそうです。

 それでも、今回の「冬駒」のように内部黒変症状が多く見られると、さすがにお届け出来ないと思い、出荷は断念しました。

 研究結果を見ると、内部黒変症状の発生には品種によって差があるようで、「彩音」は発生がかなり少ない品種だということなので、今シーズンの冬のキャベツは「彩音」を主体として栽培していきたいと考えています。