通信くさぶえ 846号

台風21号と平成30年北海道胆振東部地震。

 25年ぶりに非常に強い勢力で上陸した台風21号は、雨や風が非常に強く、記録的な高潮や暴風となり、列島に大きな爪痕を残していきました。

 長野県内では、強風などの影響による農業被害が40市町村で総額7億3232万円(速報値)にも上りました。そのうち、収穫間際だったリンゴやナシの落果などの果樹被害が9割以上を占めています。2000年以降の台風被害としては、2004年の台風23号の10億円に次ぐ規模だそうです。

 農園周辺でも、雨や風が強く、ハウスが壊れるんじゃないかと心配でした。幸い、ハウスは何とか持ちこたえてくれて、大きな被害となることはありませんでした。

 しかし、ナガイモのネットが倒れてしまったり、キュウリやナス、インゲンなどが風雨によって葉や実が傷ついたりといった被害が出ています。露地栽培のキュウリはかなりダメージが大きく、蔓が折れてしまったり、画像のように多くの実がネットなどと擦れて傷ついたりしてしまいました。

 台風が通過した翌日のキュウリの様子では、もう露地のキュウリは終わりかな、と思いましたが、日が経つにつれ、少しずつ新しい花が咲いてきて、傷ついた実も育ってきています。ハウス栽培のキュウリはほぼ終わりとなってきて、露地栽培のキュウリも勢いが弱い状況です。今季のキュウリもそろそろ終了となりそうで、最後の「なごり」を楽しんでいただきたいと思います。ひどい傷のものは除いていますが、多少傷のあるキュウリ、ナス、インゲンなどもお届けさせていただきますので、ご了承ください。

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 台風21号は日本海を北上して温帯低気圧に変わりましたが、北海道でも暴風被害が相次ぎました。そして、台風通過直後の6日に最大震度7となった「平成30年北海道胆振東部地震」が起きました。全道で停電という事態になり、多くの方々が被災されました。被災された方々には心からお見舞い申し上げます。また亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします。

 遠くから見守ることしか出来ませんが、こういった災害は他人ごとではなく、いつどこで起きてもおかしくありません。だからこそ、今いる場所で日常の生活を大事にしながら、今出来ることをしっかりとやっていきたいと思います。こんなことしか言えませんが、これからも野菜作りを通して、多くの方々と繋がっていければ、と考えています。

小松菜が育ってきました。

 猛暑も落ち着いてきて、夏野菜も終盤となってきています。畑では、秋冬野菜が少しずつ育ってきています。そんな中、小松菜が大きくなってきています。今後、ホーレンソウやシュンギク、水菜などの葉菜類が登場してくる予定です。季節の移ろいを感じていただきながら、召し上がってください。

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