通信くさぶえ 731号

6月としては異例の寒気が来ました。

 6月なのに霜が降りるとは思いもしませんでした。この時期としては異例の寒気が流れ込み、各地で6月の観測史上最低の気温を記録しました。農園よりも標高が高い、菅平ではマイナス1.9℃、野辺山ではマイナス1.4℃まで下がりました。

 農園に近い軽井沢でも0.4℃まで下がりましたが、農園では最低気温2.4℃となりました。それでもうっすらと霜が降りたようで、トウモロコシが一番被害を受けました。トウモロコシはずらして栽培していて、その一番初めに播いて大きくなってきたトウモロコシの一部が霜のため葉が茶色く変色してしまいました。

 霜の通り道に位置したトウモロコシが固まって被害を受けたようです。被害を受けた株は数十株程度ですので、収穫量は若干減るぐらいで済むと思います。

 他の野菜にも生育に影響はあると思いますが、回復出来ないような被害は無さそうです。キュウリのハウスではストーブを焚いて少しでも冷えないようにしましたが、どれほどの効果があったのかは分かりません。

 話は変わりますが、冷え込みが過ぎて、5日に関東甲信地方が梅雨入りしました。平年より3日早く、昨年より2日遅いそうです。

 これから夏に向けて、寒気でつまずいた生育のリズムを取り戻して、しっかり生育していってほしいと願っています。

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サルが来た!

 通信728号にフクロウたちが棲む豊かな自然について書きましたが、その自然は人間にとって都合のいい話ばかりではありません。先日、出荷の野菜を畑で収穫していると今まで聞いたことのない鳴き声が聞こえてきました。何だろう、と思っていると、農園の横の林の中にサルの姿が見えました。

 慌てて犬を放しましたが、サルを追い払うどころか、しばらくするとすごすごと帰って来てしまいました。それもそのはずです。最初は、サルは3頭しか見えなかったのですが、よく見ると10頭以上の群れで、子ザルが木の枝にぶら下がって遊んでいるのも見えてきました。

 林の中からは出て来ることなく、移動していってしまい、翌日以降はその姿を見せていません。昨年、近くでサルが出たと聞いていたのですが、とうとう来たかと思いました。周りの農家の方も、鹿は電気柵を張れば入って来ないけれど、サルは柵を越えて来てしまうから駄目だ、と言っていました。

 この辺りに居着いて、農作物を荒らさないことを願うばかりです。