通信くさぶえ 413号

台風の被害はありませんでした。

 8日に本州に上陸し長野県も縦断していった台風18号ですが、くさぶえ農園では「本当にこの程度なの?」と疑うほど風もなく通り過ぎていってくれました。長野県内では南信地方でリンゴが落ちるなどの被害が大きかったようですが、台風が予想よりも南寄りに県内を通過していったため、農園では被害を受けずに済みました。進路の東側に強風をもたらし、西側では比較的風も強くないという台風の特徴がありますが、まさにその通りでした。当初の予想通りに長野県の西側を通過していたら、あるいは農園でも強風が吹き、被害が大きかったかもしれません。台風の進路などは運としか言いようがなく、改めて自然の脅威を感じました。

 台風が去って、冷たい空気を運んできました。もうそろそろ初霜の季節です。

稲刈りをしました。

 台風一過の週末に稲刈りをしました。今年は稲の生育期に日照不足だったこともあり、例年よりも収量が減りそうです。ご希望の方にお分けする分があるかどうか、正直心配なところです。何れにしろ、脱穀して精米してみないと正確な収量は分かりませんので、お分けする分があるようでしたら、通信でお知らせしていきたいと思います。よろしくお願いします。

 今年は周りの田んぼでは、稲が倒伏している所が多く見られました。日照不足のせいで稲が肥料分を土壌中からうまく吸えなかったために、稲の生育が不十分で倒れやすくなったのではないか、と近くの農家さんから聞きました。

 くさぶえ農園の田んぼでは倒伏している稲はありませんでした。それは、日照不足のために光合成能力が低く、稲で作られる炭水化物量は少量でしたが、有機栽培では肥料の炭水化物量が多いため、稲はそれを吸収することで少ない炭水化物を補っていくことが出来るそうです。そのため、日照不足でも倒れにくい丈夫な稲に育つことが出来たのだと思います。

 難しい話ですが、有機農業にはそういった利点があることを実感出来た出来事でした。

News413
はざに架けられた稲は、約3週間天日に干します。その後、脱穀して精米して、やっと僕たちの口に入ります。新米が楽しみです。

サツマイモを掘り終わりました!

 なんとか今年は初霜の前にサツマイモを全部掘り終えることが出来ました。サツマイモは霜に弱く、霜に当たると葉が黒変してしまい、それがひどくなるとイモの中まで黒くなってきてしまうため、霜の時期を見ながら収穫作業に追われてしまいます。

 前にも書きましたが、今年はサツマイモは豊作で、掘り終えてみて改めてそのことが実感出来ました。残っているサツマイモは「なると金時」だけですが、これからしばらくの間はサツマイモを楽しめそうです。