通信くさぶえ 400号

新ジャガイモをお届けします!

 今週から新ジャガをお届けします。新ジャガならではの風味をお楽しみください。

 今年のジャガイモの生育は良好で、「今年は疫病は出ないんじゃないか」と見ていましたが、このところの大雨と気温の上昇によってか、今年も疫病が出てしまいました。今年はこれまでの経験から、疫病に弱そうな男爵の作付けを止めたり、疫病に強そうなメイクインやシンシアの作付けを増やしたりしてきました。また、疫病が広がり出した所を中心にカキ殻石灰を撒き、被害を最小限に抑えようと試みています。

 そのおかげで昨年よりは疫病の被害も少ないように思います。疫病の被害は、地上部から始まり、次第に地下のイモにまで及んでいき、イモが土の中で腐ってしまいますが、今年はそこまでの被害はないのではないか、と見ています。

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手前のアンデスは病気にかかっていませんが、奥のメイクインから疫病が広がり始めて、隣のキタアカリに広がってきました。

キュウリに勢いがついてきました。

 ようやくキュウリが沢山とれるようになってきました。5月中頃の低温の影響で、最初はなかなか生育のリズムが整わずにいましたが、草丈が高くなり、側枝も沢山伸び始めてきて、1日に40本前後の収穫が出来るようになってきました。どうやらようやく全員にキュウリをお届け出来そうです。

 今年もキュウリは同じ品種を作っています。普通のキュウリの「夏すずみ」と「枝成り王子」、そして普通のキュウリと四葉キュウリをかけ合わせた「シャキット」の3種類です。「シャキット」は、四葉キュウリの歯切れや肉質の良さに、みずみずしさも加わり、サラダでも美味しいし、特に漬物が美味しいです。普通のキュウリと「シャキット」では食味の違いがあり、どちらも捨てがたい美味しさですが、栽培する者としては「シャキット」のウドンコ病などの病気に強く、草勢が強く作り易い点は魅力的です。

 皆さんはどちらのキュウリが好きですか?

ズッキーニも沢山とれています。

 ズッキーニも5月中頃の低温の影響が大きかった作物の一つです。4月末に露地に直播きしたうち、1/3ぐらいが発芽しませんでした。そのため、5月下旬に育苗ハウスで播き直し育苗して補植しました。後から補植したものも生育良好で少しずつ収穫も出来るようになってきました。

 ズッキーニも全員に入れられる収穫量になってきました。ズッキーニは味にくせがなく、油との相性がいいので、炒めたり、焼いたり、フライにしたりといろいろとお楽しみください。生のまま薄くスライスしてサラダに入れても美味しいですよ。

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手前のズッキーニは最初に植えたもので、奥のズッキーニは後から植えたものですが、生育も追いついてきました。