通信くさぶえ 714号

久し振りの「雨氷」です。

 先週末は、積雪は少なかったのですが、久し振りに「雨氷」が見られました。長野県や山梨県などの広い範囲で見られたようで、松本市や山形村で雨氷による倒木のため、旅館の宿泊客や従業員が孤立してしまい、全国ニュースとなったので耳にされた方も多いのではないでしょうか。

 雨氷は、南から暖かい空気が入ってきて、冷たい空気の層(冷気層)の上に気温が0℃以上ある暖かい空気の層(暖気層)がかぶさる状態になり、「逆転層」が出来た状態で発生するそうです。

 雲から落下した雨や雪が、暖気層を通過する際に溶けて雨となって、その雨が下の冷気層を通過する際に過冷却の状態となります。そして、過冷却の雨が地上に落下してきて、その衝撃で雨が凍結して氷の結晶となるそうです。この氷にさらに雨が付着して凍結していき、つらら状になっていきます。

 記憶するところでは、6年前にも雨氷が見られました。その時もいつもと違う景色となり、印象的で覚えています。今回は次の日もほとんど陽が差さなかったため、雨氷が消えずに残っていて、31日(日)の朝、朝日を浴びてキラキラと光り輝く景色を見せてくれました。白黒の画像ではよく分からないかもしれませんが、電飾がたくさん付いているかのようです。なかなか写真では伝えきれないのが残念です。

 倒木による被害が出たり、こちらでは普段以上に道路が凍結して、車の運転に慎重になったりしていますが、その反面、いつもと違う幻想的な景色を見せてくれています。自然の厳しさと美しさを改めて感じさせてもらいました。

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オークレタスが出来てきました!

 毎年、この時期に緑と赤のオークレタスを栽培していますが、今年も順調に育ってきました。オークレタスのように結球しないレタスは寒さにも強く、越冬栽培が可能です。

 今シーズンのオークレタスは、年内の暖かさのおかげで、いつもよりも生育が早いようです。これから少しずつお届けさせていただきます。

 緑の野菜が少なくなってくる時期で、貴重なレタスになると思います。水菜などと合わせてサラダで召し上がってみてください。

 この時期、根菜ばかりにならないように葉菜類の播種時期をずらし、試行錯誤しながら栽培しています。今年はいつもよりも葉菜類が順調で、いろいろと組み合わせを変えながらお届けさせていただいております。また、根菜類も大根、ナガイモ、ゴボウ、サツマイモなどいつも以上に保存が良好そうなので、こちらも少しずつ長い期間楽しんでいただけたら、と思います。

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