通信くさぶえ 688号

夏野菜が少しずつとれ始めてきました!

 19日に関東甲信地方が梅雨明けしました。今年は梅雨明けが例年より遅くなるとの予想が出ていましたが、平年と昨年よりともに2日早い梅雨明けとなりました。3つの台風によって、太平洋高気圧の張り出しが強まり、梅雨前線を北に押し上げていったようです。これで夏野菜が元気に育ってくるのではないか、と思いますが、適度に雨も降りつつ、暑い夏となって欲しいものです。

 さて、いよいよ夏野菜のシーズンに入ってきました。トマトは例年よりも10日ほど早くとれ始めてきました。先週は少しずつですが、全員の方にお届け出来ました。2段目のトマトが熟してくるまで、収量が減りますが、収量に応じて出来るだけ多くのお客様にお届け出来れば、と考えています。トマトの味もこれからグッとのってくると思いますので、楽しみにお待ちください。

 前にも書きましたが、今年のキュウリにはアブラムシが多くついてしまい、最初に定植した「夏すずみ」がかなりやられてしまいました。何とか復活してきましたが、その影響で収量がなかなか伸びていきませんでした。それでも側枝が伸びてきて、少しずつキュウリの収量が上がってきました。これからの生育に期待したいと思います。少しでも多くのお客様に食べていただきたくて、例年よりも曲がったものや短めのものもお届けさせていただきますので、ご了承ください。

 後から作付けた、普通のキュウリと四葉キュウリをかけ合わせた「シャキット」は順調に生育してきています。「シャキット」は、四葉キュウリの歯切れや肉質の良さに、みずみずしさも加わり、サラダでも美味しいし、特に漬物が美味しいキュウリです。いつもよりも「シャキット」のお届けが多くなってくるかと思いますが、よろしくお願いいたします。普通のキュウリとの食味の違いをお楽しみください。

 一方、今年はキャベツや大根に虫害が多いようです。キャベツには、ヨトウムシや青虫の食害が多く、ひどい所は外葉をむいてお届けさせていただきます。大根にはキスジノミハムシの食害が目立つものが多くなってきました。皮を厚めに剥けば、生でも問題なく食べられると思います。

旬をおいしく  青ジソ

 青ジソも大きく育ってきました。香りを生かして薬味に使ってみてください。今回ご紹介する、シソジュースは夏にぴったりの飲物です。赤ジソで作るレシピで、赤ジソで作ると綺麗なルビーのような赤色のジュースになりますが、青ジソで作ると透明な薫り高いジュースとなります。

 煮出したシソは、細かく刻んで納豆に混ぜたり、お好み焼きやたまご焼きに入れたりしていただきました、とお客様から教えていただきました。また、酢をリンゴ酢にしても美味しいそうです。

シソジュース

材料

 赤じその葉 100g
 水 3カップ
 砂糖 300g
 酢 100ml

作り方

  1. 赤ジソの葉を洗い、水3カップを沸騰させて葉を入れ、強火で煮る。
  2. 煮立ったら、中火で5分煮、葉が変色したら火を止め、こす。
  3. 砂糖と酢を加え、ひと煮立ちさせ、あくをとる。
  4. 消毒したびんに詰める。好みの濃さに水で薄め、飲む。
(「作って楽しむ信州の保存食」 横山タカ子 信濃毎日新聞社より改変)