通信くさぶえ 666号

昨年の大雪から1年が経ちました。

 昨年のバレンタインデーは、忘れることの出来ない、記録的な大雪となりました。あれから1年が経ちました。長野県内では、1万棟以上の農業用ハウスが全壊や半壊の被害を受けました。これをきっかけにして離農した方もいると聞いています。

 今年1月末時点で、建て替えが始まっているのは7割にとどまっているそうです。鉄パイプなどの資材や業者の人手が足りず、再建が始まるのが大幅に遅れたことが原因だということです。

 ハウスの再建の補助は、今年度中に建て替えが完了したものが対象ですが、国などでは再建が完了しない農家が多数に上る可能性があることから、建て替え完了が来年度にずれ込んだ場合でも補助する方向で検討しているということです。

 但し、国だけではなく、県や市町村が補助の一部を担っていますが、市町村の中では今年度中の建て替え分のみ対象とするところもあるそうで、そうなると補助額が減少するのでは、という話も耳にしました。

 また、埼玉県では、農業用ハウスの再建は6割にとどまっていますし、山梨県では、農業用ハウスの再建の工事が始まったのは、農家が再建を希望している面積の30%にとどまっているそうです。

 幸い、くさぶえ農園のハウスは業者さんに頑張っていただいたお蔭で、年内に再建出来て、これから3月、4月にかけて収穫を予定している野菜の作付けも無事行うことが出来ました。

 大雪の被害に遭った全ての農家さんが離農することなく、今までの農業を続けていけるように祈るばかりです。そして、もう2度とハウスを潰さないように対策をしていきたいと改めて思いました。

旬をおいしく  花豆

 今シーズンの花豆は、鹿に葉をかなり食べられてしまいました。そのため、収量が半減してしまいました。全員にお届けする分が確保出来ずに申し訳ありません。

 今年も定番の甘煮を紹介します。ゆでた花豆を使って、サラダ野菜と一緒にドレッシングで和えた、豆サラダも美味しいですよ。

花豆の甘煮

材料

 花豆 150~200g
 砂糖 3/4~1カップ弱(砂糖は花豆と同量が基本ですが、お好みでどうぞ)
 塩 小さじ1/4

作り方

 花豆は5倍ぐらいの水に浸け、1晩かけて十分に吸水させ、丸くふくらんでシワがないぐらいにしておきます。

<圧力鍋の場合>

  1. 吸水させた花豆を浸け汁ごと圧力鍋に入れて煮る。
  2. 1回目は、加圧し7分ぐらい煮て、じっくりと冷ました後、ゆで汁をこぼし取り替える。
  3. 2回目は、加圧し5分ぐらい煮て、またじっくり冷ます。その後、砂糖と塩でお好みの味に調味する。

<普通の鍋の場合>

  1. 吸水させた花豆を浸け汁ごと鍋に入れて、中火にかけて煮る。
  2. 煮立ったらゆで汁を捨て、新しく豆の5倍ぐらいの水を入れて、中火にかけ、煮立ったら弱火にして蓋をして、吹きこぼれないくらいの火加減で柔らかくなるまで煮る。その後、砂糖と塩でお好みの味に調味する。