通信くさぶえ　608号

１年間ありがとうございました。

　先週の雪はなかなか解けず、畑一面真っ白のまま。どうやらこのまま根雪になりそうです。この時期から畑が雪に覆われてしまうと、雪の下はあまり温度が下がらず、病害虫が例年よりも越冬することが出来るため、来年は病害虫の発生が多くなりそうです。また、雑草の種子も生き残るものが多く、繁茂しそうです。それでも一面の銀世界は美しく、心が洗われるようです。

　前置きが長くなりましたが、今年も１年間、くさぶえ野菜を食べていただきまして、本当にありがとうございました。春の低温や、夏の暑さなど、野菜作りにとって大変な時期もありましたが、今年もなんとか及第点を与えられる野菜を皆様にお届け出来たのではないか、と思います。

　ここ数年は、特にお届けする野菜の質や品揃えが少しずつですが、以前に比べて充実してきたように自分でも感じています。自分で納得のいくように育てた野菜たちを皆様に常にお届け出来るように、これからも頑張っていきたいと思っています。

　来年も宜しくお願い致します。

中村さんのリンゴはいかがですか？

　遅くなりましたが、おなじみの中村さんのリンゴを紹介させていただきます。中村さんは、長野県安曇野市三郷で、消毒の回数を減らし、除草剤や化学肥料を使わずに美味しいリンゴを作っています。

　今年は、春の花の咲く時期に、遅霜と積雪で、７割近くのリンゴが被害を受けてしまったようでしたが、秋には豊作を迎えることが出来たそうです。慣行栽培の周りのリンゴ農家さんでは、今年のリンゴは小玉が多くて困ると言っているそうですが、中村さんのリンゴは例年とほぼ変わらない大きさだそうです。長年、除草剤や化学肥料を全く使わずに土作りをしてきたおかげで、リンゴの木の根が健康で丈夫に育っていて、少々の自然環境の厳しさには影響されにくいということではないか、とのことです。

　この美味しいリンゴはまだ余裕があるそうです。是非、お召し上がりください。ご注文は中村自然農園に直接お願いします。同じく安全な作物を作ろうとがんばっている農家として応援よろしくお願いします。