通信くさぶえ 566号

畑を耕すということ・・・その4

 実は、一昨年に購入した発酵鶏糞ペレットが十分に発酵しないままペレットになっていたようで、それに気付かずに畑に入れてしまいました。この発酵鶏糞ペレットをたくさん入れた所で野菜に病害虫の発生がひどくて、未熟な肥料を畑に入れることが如何に良くないか、身をもって体験しました。この未熟な肥料の影響は1年だけではなく、その次の年の野菜にも現れていて驚きました。昨年は、畑の病原菌などを減らすため、納豆菌や放線菌を殖やそうと努力してきました。

 この痛い経験を経て、作物にとって、如何に健康な根をしっかり張らせるかが重要であると改めて思いました。そのためには根の張る土をしっかりと作ることが重要だと痛感しています。

 「畑を耕す」ということは、作物が健康に育つような土作りを行うことだと思いました。土の状態を考えながら、具体的には物理性(土の団粒構造を作る)、化学性(肥料の過不足を整える)、生物性(放線菌・納豆菌・酵母菌などの有用な微生物を殖やす)をしっかりとイメージしながら、土作りをしていくことが大事だと考えています。畑に育てている野菜の地上部のことばかりでなく、その下の土の中のこと、畑に棲む微生物のことや虫たちのことなども考えながら、そして、野菜以外の草たちのことも考えながら、土作りをしていこうと思っています。(終わり)

お届けしているジャガイモ「シンシア」に虫食いが多いです。

 お届けしているジャガイモの「シンシア」ですが、他の品種のジャガイモに比べて虫食いの跡が目立っています。「シンシア」は香りが高く、豊かな味わいが特徴ですが、今シーズンのものはいつもより甘味が強く、美味しいように思います。

 何故、「シンシア」にだけ虫食いが多いのか、よく分かりませんが、イモの中の方までは被害に遭っていないので、少し厚めに皮をむくようにしていただければ問題なく食べられると思います。その分、少し増量してお届けさせていただいていますので、宜しくお願い致します。

「春待ちセット」の野菜が芽を出しました!

 暦の上では立春を迎えましたが、まだまだ雪が降ったり、最低気温がマイナス10℃以下の日が続いたりと寒いですが、育苗ハウスではミニ野菜セット「春待ちセット」の野菜の種まきが始まっています。寒い日が続いて、なかなか発芽が揃いませんでしたが、暖かい日があり、一斉に芽を出してきました。野菜たちの生命力を感じる瞬間です。画像は小松菜の芽生えです。

 これから少しずつずらしながら種まきが続いていきます。今年も美味しい野菜がたくさん出来るように、願いを込めながら種を播いていきます。

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