通信くさぶえ 480号

11回目の宅配が再開します!今シーズンもよろしくお願いします。

 寒い日が続いてきたため、露地野菜の生育が遅れています。そのため、今週はミニ野菜セット「春待ちセット」としてお届けさせていただきます。今シーズンもよろしくお願い致します。

 くさぶえ農園も11年目を迎えて、「本日のお野菜」に続きまして「くさぶえ通信」もリニューアルさせていただきました。これからも畑のこと、農業のこと、野菜のレシピ等々、いろいろと紹介していきたいと思います。

 話は変わりますが、東日本大震災の地震、津波、そしてそこから引き起こされた福島原発事故という事態を目の当たりにして、あたりまえの平穏な日常がいかに大事であるか、ということを痛感しました。安全なものに対する関心が高まっていることを様々な場面で感じています。

 安全なもの(これは食べ物だけに限りませんが)を持続的に作り、お届けすることがいかに大事であるか、を改めて思い、微力ながらも安全な野菜作りに励んでいきたいと想いを新たにしています。

旬をおいしく  ウド・ルバーブ

 ウドとルバーブはうまく宅配に取り入れたいと思っていた野菜たちで、なんとか目処が立ってきました。ウドは自生していたものを掘り上げて植え付けました。株元に木材チップを50cmほど積み上げて軟化させました。ウドは皮をむいて、食べ易い大きさに切り分けて味噌をつけて生で食べると絶品です。皮もキンピラにして、葉も天ぷらにして残すことなく食べられます。少しずつですが春の味をお楽しみください。

 ルバーブはヨーロッパではポピュラーな野菜で、品種もサラダ用やジャム用などがあるそうです。くさぶえ農園のルバーブは知り合いの料理研究家の方から分けていただいた、イタリアのジャム用の品種です。

 ルバーブは酸味とペクチンが多いので30分も煮ればとろみがつきます。ザクザク切って、砂糖を振り混ぜて、2~3時間おいて水気を出して煮れば、美味しいジャムになります。今回紹介するクイックブレッドは子供たちにも大人気でした。生のルバーブを水洗いして水気を切ってから、ざく切りにして冷凍保存も可能です。

ルバーブのクイックブレッド(18.5×9×5.5cmのパウンド型1本分)

材料

 ルバーブ 150g
 薄力粉 100g
 全粒粉 50g
 ベーキングパウダー 小さじ1½
 卵 2個
 砂糖 50g
 サラダ油 ¼カップ
 牛乳 大さじ2

作り方

  1. ルバーブは1cm幅の小口切りにする。太ければ縦に2つに切ってから小口切りに。
  2. 薄力粉、全粒粉、ベーキングパウダーは合わせてふるう。
  3. ボールに卵を入れてほぐし、砂糖を混ぜ、サラダ油と牛乳を加えて混ぜる。
  4. ③に②をもう一度ふるい入れ、ひと混ぜしてルバーブを加え、練らないようにさっくりと混ぜる。
  5. 型に紙を敷いて④を入れ、表面を平らにならして台に2~3回打ちつける。
  6. 型を天板にのせて予熱した180℃のオーブンの中段に入れ、40分くらい焼く。竹串を中心に刺してみて生地がついてこなければ焼けている。
  7. 網にのせて冷まし、粗熱が取れたら切り分ける。
(「あずみのの食卓12か月」 久松 育子著 群羊社より)