通信くさぶえ 429号

「雨氷(あめごおり)」が見られました!

 11日の朝はいつもとは少し違った景色が広がっていました。前夜からの雨が凍って「雨氷」現象が見られ、農園の周囲の木々や枯れた草などが氷で覆われていて、写真のように小さなつららが無数に連なっていました。周囲の山々にもかなり広い範囲で見られ、積雪した時とはひと味違った、幻想的な姿を見せていました。ハウスのビニルや車も一面氷に覆われてしまいました。この雨氷現象は10年に1回ぐらいの頻度で起こるそうですが、僕が望月に来てから初めて見るような気がします。

 雨氷は、南から暖かい空気が入ってきて、冷たい空気の層(冷気層)の上に気温が0℃以上ある暖かい空気の層(暖気層)がかぶさる状態になり、「逆転層」が出来た状態で発生するそうです。

 雲から落下した雨や雪が、暖気層を通過する際に溶けて雨となって、その雨が下の冷気層を通過する際に過冷却の状態となります。そして、過冷却の雨が地上に落下して、その衝撃で雨が凍結して氷の結晶となるそうです。この氷にさらに雨が付着して凍結していき、つらら状になります。

 交通機関などにかなり混乱が生じたようですが、自然の力の凄さを感じると同時に、自然の美しさを感じずにはいられません。農園の周りの景色は少しずつ見慣れてきたように思っていましたが、まだまだ新しい表情も見せてくれます。

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レタスやからし菜がまだまだ沢山あります!

 今シーズンは、この時期のハウスで栽培する葉物野菜の播種時期を少しずらして、より長い期間、葉物野菜をお届け出来るように試みました。その結果、ハウスには2月だというのに、まだまだレタス類、からし菜類、小松菜、ホーレンソウ、水菜などが沢山あります。写真は、左からグリーンオーク、レッドオーク、そして水菜が並んでいます。白い帯状のものは、今までこれらの野菜を寒さから守ってきた不織布です。野菜が大きくなってきて、昼間の暖かさで蒸れて病気が蔓延したりしないように外したところです。

 この時期に新鮮な葉物野菜を沢山お届け出来るのは嬉しい限りです。どれも寒じめされて、見た目は悪い所もありますが、甘みが強くて美味しいです。ご堪能ください。

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大根の先端を少し切らせていただいています。

 お知らせが遅くなりましたが、大根のス入りや空洞症などの確認のため、大根の先端を少し切り落としてお届けさせていただいております。今シーズンは、ミネラルのホウ素をしっかりと効かせたおかげで、空洞症などの症状がほとんどありません。改めてミネラル肥料の効果を感じているところです。