通信くさぶえ 377号

今年のジャガイモは豊作です!

News377
ジャガイモを機械で掘り上げています。写真のジャガイモは「キタアカリ」、これも大きなイモが多かったです。

 少し前になりますが、10月の終わりにようやくジャガイモを全部掘り上げました。その量は450kg以上にもなりました。今年も男爵から始まった疫病はじわりじわりと全体に広がっていきましたが、カキガラ石灰を上からバサバサとふったおかげか、地下のイモまでは疫病に犯されず、腐ったイモもほとんどありませんでした。石灰防除を初めて行いましたが、その効果はかなりあったと思います。

 今年は新しい品種も試してみました。フランス生まれの「シンシア」で、目が浅く、卵型できれいな形をしています。メイクインのように煮くずれしにくく、香りが高く、豊かな味わいが特徴です。この品種も疫病には比較的強いようで、大きなイモになるので、これからも作っていきたいと考えています。

 次に、ニンジンですが、今年の4作のうち、春の1作は発芽不良で失敗しましたが、2作目は播種量を増やして成功しました。3作目は発芽は良かったのですが、なかなか大きいニンジンになりませんでした。今、収穫期を迎えた4作目は、夏の乾燥で発芽が悪く、その上、ネキリムシに発芽した株も食害されて半減してしまいました。収量は減りましたが、一つ一つのニンジンは良く肥大して、今年のニンジンの中では一番の出来になりました。

 なかなか思うようなニンジンがたくさん収穫できませんが、4作目には苦土を入れたのがニンジンの生長に良かったようです。また、夏の乾燥による発芽不良を避けるためには畝立てしたところに種を播くのではなく、平畝にした方が良さそうだということも分かってきました。「来年こそはもっといいニンジンを作るぞ!」と思っています。ご期待ください。

カラマツの葉が混じっています・・・

 明け方には氷点下になる日も出てきて徐々に寒くなってきました。山々の紅葉も一段と深みを増してきました。落葉も多くなってきて、畑の横のカラマツからもたくさんの葉が落ちてきて、お野菜の間にも入ってしまっています。特に、レタスや水菜、野沢菜などの葉物の根元のところにたくさんあります。根元を切り落とした時に、水の中や流水中で洗い流すようにすると比較的きれいになると思います。調理しにくいですが、これも季節を感じるものとしてご了承ください。

旬をおいしく  冬菜

 今年も冬菜(ふゆな)をお届けします。冬菜はこの地方に昔からある地野菜です。夏から秋にかけて種を播いて、緑の野菜の少なくなる頃、秋口に葉をかいて食べたり、冬を越してトウ立ち菜を食べたりします。くさぶえ農園では、冬菜があまり大きくならないうちに株採りしています。一見かたそうですが、火を通すとトロッとした口当たりでとても柔らかくなります。油と相性が良く、炒め物が美味しいです。汁の実やおひたしも美味しいのでいろいろとご活用ください。